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 下川耿史著『盆踊り 乱交の民俗学』(2011年作品社刊)を、楽しく、しかも真面目に読んだ。

 さて、西鶴の『好色一代男』巻之三、世之介二十四歳の時のこと。

 「一夜の枕物ぐるひ、大原ざこ寝の事」としてある一章の中に、次のようなことが書いてある。

 「まことに今宵は、大原の里のざこ寝とて、庄屋の内儀、娘、又下女下人にかぎらず、老若のわかちもなく、神前の拝殿に、所ならひとて、みだりがはしくうち臥して、一夜は何事をも許すとかや、いざこれよりと、朧なる清水、岩の陰道、小松をわけて其里に行きて、手つかむ計りの闇がりまぎれにきけば、まだいはけなき姿にて逃げまはるもあり、手を捕へられて断りをいふ女もあり、わざとたはれ懸るもあり、しみじみと語る風情、ひとりを二人して論ずる有様もなほをかし」

 下川は、この本の趣旨から云って、この《大原雑魚寝》にもふれているのだが、これが季語になっているということをたまたま知って、この著作には関係ないのだが、へーっとなったので、ここに書いておく。

 江戸時代の節分の夜、京都府愛宕郡大原村の江文神社で老若男女が雑魚寝した風習をいうのだそうで、晩冬である。

 一茶は、ちょとえげつないが、

 蕪村はさすがで、ちょっと抑制気味。

 にしき木の立聞きもなき雑魚寝かな  蕪村


このところ、江戸の随筆を読み始めた、今は『翁草』の拾い読みをしている、面白い。


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by ribondou55 | 2016-06-29 18:25 | 読み捨てご免 | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


by 泡六堂
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