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 山本健吉編著「句歌歳時記 冬新年」に見えた歌である。

 アララギの歌人・鹿児島寿蔵は、昭和二十年熊谷市に疎開し、以後七年ほど当地で暮らしたそうだ。

 山本健吉の評。

 埼玉県深谷産の葱は、上州下仁田葱と並ぶ、関東産葱の代表。突っ風の中で売る深谷葱の白さが、目にしみる。

 その通り、美味い葱である。

 
 熊谷は深谷市に隣接する、車を引いて葱売りがやってきていたのだろう。

 ここでの、「しろじろとひかる」葱は、泥を洗われきちんと始末された葱である。

 空っ風が吹き下ろし、酷いと大粒の土埃が顔を打つ、目を開けていられないほどになる、そんな中で収穫し、綺麗に洗って売りに出る、たいした労働であったはず。

 深谷葱は、いうまでなく白い部分を食べるものだ、白いというのは地中にあるからであって、つまり、収穫するためには、白い部分が長いほど深く掘り出さなくてはならない。

 この頃は、機械化されているが、昭和二十年ごろであれば、すべて手掘りであったはずなのだ。

 「しろじろとひかる」には、手間がいるのだった。

 
 我が家でも、深谷葱は重宝しており、人に贈ることもある。

 ただ、泥付である。

 横着をしている。


 で、この頃はこんなだ。

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by ribondou55 | 2017-01-08 22:05 | 舌の幸い | Trackback | Comments(0)
 昨日24日、記録的に早い初雪、その上6cmも積もった。

 日が変り、今朝畑を見に行くと、なんと雪景色ではないか。

 くき菜の苗の風よけに蔽った寒冷紗のトンネルが、雪の重みでつぶれていた。

 なんとも、この季節には不思議な光景で、おもしろい。

 この一度の雪で、野菜に悪影響が出るとは思えない。

 珍しい風景をしばし楽しもう。

 畑の隅に植えてある小菊と雪。

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 絹さや、これから冬を越すのだが、その寒さの洗礼か。

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 タマネギの苗、ダメージはなさそう。

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 ほうれん草、これでひと味アップか?

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 この秋、菜物では、最期に蒔いた、春菊はまだ幼い、健気なり。

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 その他、大根二種・水菜・キャベツ・ニンニク・白菜・小松菜・ネギいろいろ、韮、ベビーリーフ、芽キャベツ、ブロッコリー、水菜、人参、それぞれに問題なし。

 既に、沢庵用の大根も車庫の軒下に干してある。

 しばらく、農作業はお休みだ。


 来月中旬は久々にゆっくりとひとり旅。



 

by ribondou55 | 2016-11-25 12:11 | 畑にいます | Trackback | Comments(0)
 無事に餅つきが終わる。

 今年で四回目。

 それ以前は、配偶者の実家で手伝っていたが、今は自宅で。

 薪窯で、釜に湯をわかし、せいろを載せて餅米を蒸す。

 今日は穏やかな日和で幸いだった。

 なぜなら、薪窯は庭先に設置する、だから煙がご近所迷惑になるのが一番気になる。

 今日は、その心配をせずにすんだ、風もゆらゆら程度であったからだ。

 30㌔の餅米を、搗く。

 搗くと云っても、電動の餅つき器だ。

 杵と臼は、高価であるし、それに腕力もない。

 30㌔を二軒でわける、餅つきはその二軒の共同作業だ。

 両家とも年末で帰省してきた子どもたちも参加して、賑やかになる。

 搗きたての餅は、おろし餅、あんこ餅、きなこ餅に、わいわいやりながら。

 餅つきの作業の合間に手早く作れる「煮ぼうと」の熱々をすすりながら一緒に喰う。

 やや塩っからい自家製の白菜漬けと沢庵をおかずに。

 毎年のこと。

 
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 正月の餅が特別な物だという感覚は、この頃では薄れてきている。

 餅嫌いの人も多いと聞く。

 餅そのものがハレの日のたべものだという感覚がきえてしまった。

 
 だが、ボクの生まれ育った家では、元旦の朝は餅の雑煮と決まっていたが、配偶者の生家では正月三が日の朝食はうどんと決まっていた。

 餅は、概ね焼いて食べるものであったという。

 さらには、餅なし正月という、餅の禁忌を守る地域も意外に広く分布するという。


 ともあれ、正月の間には食べきれないほどの餅を搗くのは、餅が便利な保存食であるということが我が家での理由だ。

 老人の二人暮らし、手軽に食事を済ませてしまいたい時に、重宝するのだ。

 それに亡くなったお袋の好物だ、喪中に餅つきはしないという言い伝えもあるが、元旦には雑煮をお供えしたい。

 その雑煮は、ボクがお袋の味をまねて調理することになっている。







 

More なぜ、三〇日か?
by ribondou55 | 2015-12-30 23:18 | 舌の幸い | Trackback | Comments(0)
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 『おらが春』の巻末。

 ただ自力他力、何のかのいふ芥もくたを、さらりとちくらが沖へ流して、さて後生の一大事ハ、其身を如来の御前に投げ出して、地獄なりとも極楽なりとも、あなた様の御はからひ次第、そばされくださりませと、御頼ミ申ばかり也。
 斯くの如く決定しての上には、なみあミだ仏といふ口の下より、欲の網をはるの野に、手長蜘の行ひして、人の目を霞め、世渡る雁のかりそめにも、我田へ水を引く盗み心をゆめゆめもつべからず。しかる時ハ、あながつつくり声して念仏申ニ及ばず。願わずとも仏ハ守り給ふべし。
 是則ち、当流の安心とは申す也。穴かしこ。

 ともかくもあなた任せのとしの暮れ  一茶 (五十七齢)

  文政二年十二月二十九日


  巻頭では、

  ・・・・・・・・ことしの春もあなた任せになんむかへける。

            めでたさもちう位也おらが春 

  「あなた」とは、阿弥陀如来である。

 一切を阿弥陀如来にお任せして、如来の本願に抱かれて、必ず極楽へ往生させて頂けると信じることであった。


 あした、大掃除。
by ribondou55 | 2015-12-27 23:52 | この一首その一句 | Trackback | Comments(0)
 消費税の軽減措置を巡って、与党間でごそごそやっている。

 生鮮食品までか加工品もか、さらには外食までか?

 配偶者のように主婦感覚でいえば、8%か10%か、それなりに大問題らしいが、2%の差なんて、すぐに無感覚になる。

 本当に生活に逼迫している人々の支援というには、まったく体を為さない。

 もともとの8%が重税なのだ。

 老い先短い我ら老人はまだしも、すべての若年労働者や子ども達が、腹一杯気兼ねなく食えるようにしてほしい。

 そのかわり、グルメ自慢の連中御用達の店などでは、☆の数に合わせて倍加する消費増税をすればいい、それも自慢の種になろう。

 

 さて、野菜も生鮮食料だが、なぜ?スーパーの棚に並ぶ野菜は、あれほどにみずみずしく見えるのか、不思議だ。

 だいたい、野菜というやつは、例えばほうれん草なら、土から抜いてそのまま放置しておけば1時間足らずで、完全にしんなりとなって、半日もおけばもう、口にしようと思えなくなるほどに萎れてしまう。

 だが、スーパーの野菜は、遠い産地からはるばるやってくるのにどのくらいの時間が要しているのか分からないが、とっても新鮮そうにみえる。

 どんなマジック?


 ボクの畑の今年の冬野菜は、よい出来とは到底云えない感じになってきた。

 今日、沢庵を20キロ漬け終わった、20キロというとたいそうなと、知らない人は思うだろうが、じつはささやかものである、つまり大根の出来がよくなっかったのだ。

 それでも、発育不全のほうれん草・人参、育ちすぎた小松菜、妙に元気がいい水菜、春菊、白菜・・・・、そんな物が穫れてくる。

 感謝である。

 土の力は、圧倒的に大したものなのだ。

 さよう、土から離れるやいなや、命という命は萎れてゆくのだ。

 見かけ倒しの新鮮さにだまされていけない。


 これも、土からの贈り物。

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by ribondou55 | 2015-12-12 17:03 | 畑にいます | Trackback | Comments(0)
 この祭礼には、屋台芝居が上演される。

 今年は、小鹿野津谷木歌舞伎であった。

 勿論、素人衆。

 天下泰平・五穀豊穣を祈願のため。

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 これまた、鄙には似合わない絢爛さ。

 ひたむきさ。

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More 詳しくは、こちら。
by ribondou55 | 2015-12-07 23:21 | ご近所巡礼記 | Trackback | Comments(0)
 屋台の装飾である。

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 云うまでなく、ボクラが住む武州の平野部中山道の宿場ごとにある祇園祭りの屋台のそれは比べものにはならない。

 とにかく、秩父は、京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに「日本三大曳山祭りの一つだそうだ。

 ボクら熊谷住民は熊谷八坂神社のうちわ祭の山車こそはたいしたものだと思っているが、残念なことに、秩父を見ていると色あせてくる。

 秩父の屋台は数段格上の豪華絢爛さがある。

 なぜ、それほどものが、この地に受け継がれ発展してきたかと思うと不思議な気もしてくる。

 ちなみに困民党蜂起の地ではないか。

 いや、だからかも知れない。



 
by ribondou55 | 2015-12-06 21:58 | ご近所巡礼記 | Trackback | Comments(0)
 今年は、とても穏やかであたたかな夜祭りとなった。

 12月3日である。

 何枚か、スナップを掲載する。

 先ずは、御神幸の様子を。

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by ribondou55 | 2015-12-05 21:34 | ご近所巡礼記 | Trackback | Comments(0)
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 〈終わり)のある詩

               谷川俊太郎

 不気味な女がいる
 不気味な女は三丁目に住んでいて
 大きな犬を散歩させている
 ケヤキの木が風に揺れている

 私は二階の窓を磨いている
 幼児が母に遅れまいと小走り
 不気味な女が微笑んで見ている
 目鼻立ちはまともな女だ

 やっぱり今日も朝になって
 そして午後になったのだ
 不気味な女とは無関係に
 パンケーキを焼いて食べた

 夜になったらぴたりと風が止んだ
 男が女を射殺する映像を見た
 不気味な女はアンドロイドかもしれない
 私も他人から見れば不気味だろう

 こんな話題は避けたいと思う
 頭痛薬を買いに出た
 月明かりで星が見えなかった
 不気味な女もかつては赤ん坊だったのだ

 終わり



 随分と怖い詩ではないか。

 詩には、「終わり」を宣言できるが、現実は「終わり」にできない。

 今朝も畑仕事をしていると、犬を連れた女が四人五人、ぽつりぽつり畑の脇の歩道を行き来して、事故みたいに目があったりすると、ボクはうろたえるのだが、むこう様は頭を下げてくれる。

 中には、ニッコリと笑う人もいる。

 向こうの人は、ボクをこの畑を耕す人として認知しているらしいのだが、ボクはどこの誰かまったくわからない。

 連れている犬の方には見覚えがあって、老いぼれたラブラドール、尻尾の先を紅く染められた犬、落ち着きのない目をした柴犬、・・・・、まあ、それぞれだ。

 とにかく、なるべく、ボクは野菜いじりに熱中しているような振りをして、無視する。

 ところが、道路の反対側の歩道に立ち止まって、こちらを覗うようなそぶりをする女の人の存在がある。

 見知らぬ女であったが、何度かそういう場面があって、見知らぬ女から、不審な女にかわった。

 まだ、不気味とまでは感じないが。

More 紅白の人選になると、NHKはエラソーになる。
by ribondou55 | 2015-11-27 17:23 | よしなしごとあれこれ | Trackback | Comments(0)
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 シクラメンが、届いた。

 今日は、陰惨な曇りそらで、いっそのこと降ってくれれば、気分が軽くなる。

 冷えていて、家の前を通る下校中の小学生の声も、いつもより元気がないような。

 ツイッターを開くと、世界ハトンデナクアブナッカシイ。

 やはり、お天気が不調だと、気分も沈む。

 引きこもり老人であっても、その程度には、生きている。


 ボクは、シクラメンが本当は嫌いだ。

 

 
 

More 訃報 原節子
by ribondou55 | 2015-11-25 16:07 | 咲いた咲いた何の花 | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


by 泡六堂
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