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  『友だちと歩こう』(監督・緒方明、2013年)を観た。

  上映館の深谷シネマのキャッチコピーは、

 『いつか読書する日』の緒方明監督と脚本家の青木研次が再タッグを組み、団地に住む2人の老人、30代の男たちのそれぞれの友情を描くドラマ。団地から脚を引きずりながらたばこを買いに行く老人の道中を描く第1話「煙草を買いに行く」のほか、「赤い毛糸の犬」「1900年代のリンゴ」「道を歩けば」の4話から成る。4人の男たちの日常に起こるちょっとした出来事に、思わず顔がほころぶ。

 とある。

 老人を演じる二人は、上田耕一さんと高橋長英さんであるが、このお二人は小生等はテレビや映画で長い間見続けてきた俳優さんである。高橋さんは、舞台でも観させて貰った。

 上田さんは1941年、高橋さんは1942年の生まれであるそうだ。小生よりちょっと年上の方々である。

 その二人が仲良く連れ立って歩く姿がスクリーンにあるだけで、もうたいしたこと?だ。

 ひとりは麻痺した足を不自由にやっとこさ運び、もうひとりはパーキンソン?の患者さんのようにつんのめりながら前進する。

 その上、土手下に転げ落ちた二人の眺めは、ちょっと忘れられない。

 勝手につけた戒名も、とてもいい。


 そして、二人だ歩くところ、ちいさなエピソードが生まれる。

 小さなといっても、手強く本質的なことナンダガ。


 それにしても、『人類愛』という言葉をまともに聞いたのは、この数十年来の出来事だった。



 さて、今朝は涼しい、夕方から雨の予報だが、今の内に畑に出よう。



 
by ribondou55 | 2014-08-25 08:39 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)
 『8月の家族たち』(監督・ジョン・ウェルズ、2013年)での、メリル・ストリープはやはりたいしたものだ。

 彼女は、小生と同じ年、それも同じ月、双子座である。

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 作品は、こんな感じ。

 トレイシー・レッツによるピューリッツァー賞&トニー賞W受賞の傑作舞台を、メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、ユアン・マクレガーはじめ実力派豪華キャストの競演で映画化した群像コメディ・ドラマ。父親の突然の失踪をきっかけに、オクラホマの実家で久々に顔を揃えた母親と三姉妹が、互いに衝突しながら繰り広げる濃密な愛憎の行方を描く。監督はデビュー作「カンパニー・メン」で高い評価を受けた俊英ジョン・ウェルズ。
 8月のある暑い日。父親が失踪したとの知らせに、滅多に顔を合わせない三姉妹がオクラホマの実家に集まる。長女のバーバラは反抗期の娘に手を焼き、夫との関係にも問題を抱えていた。自由奔放な三女カレンは怪しげな婚約者を同伴し、ひとり地元に残る次女アイビーはいまだに独身のまま。そんな娘たちを迎えた母バイオレットはガンで闘病中ながら、相変わらずの歯に衣着せぬ毒舌ぶりで、いつしか家族の間に不穏な空気が漂い始め…。<allcinema>より拝借


 さて、その不穏な空気が、家族・親類間のすさまじい暴露合戦へと展開して行く。

 確かに、舞台で練られている上に、実力派豪華キャストで、121分の長丁場だが、最後までしっかり見せてくれる。

 問題は、やはり長女、ジュリア・ロバーツのラストシーン。母親、メリル・ストリープの「愛情」をはたして本当に「処理」できたのだろうか。

 三姉妹を相手に、その母親が老残の「実存」を賭けて戦っている、小生はその母親の思いが少し分かるような感じがした。それは、醜い姿ではない。

 ではあるが、久々に機能不全に陥った家族の悲劇をたっぷりと見た。

 ところどころ「毒っけ」にユーモアがあった、それはだいたい本当の事のように思った。

 ところで、原題は〔AUGUST: OSAGE COUNTY〕。

 OSAGE COUNTYはオクラホマ州、インデアン居留地であるようだ。

 この映画でもメイド役のミスティ・アップハムは、三姉妹に去られた母親の最後の支えとして重要な役割であるが、彼女は先住民族の一人である。

 この映画でこのオクラホマの風土がおおいにこの悲劇の背景として意味あるのだろうが、いかんせん埼玉育ちの小生には想像もつかない、この辺が全くの限界で、ギブアップだ。

 ミスティ・アップハムは、『フローズン・リバー』で肝っ玉姉さんを演じていたと、思い出した。

 

 スイカを撤去。

 いよいよ、「農繁期」。
 
 今後の作業計画を作成しなければならない。

 それにしても、今年はオクラを飽きずに食べている。いろいろ食べ方があった。


 配偶者は、桜の木の木陰のミントの草むら脇に植えた胡瓜が実をつける度に自慢げである。


 
by ribondou55 | 2014-08-19 23:44 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)
 話題の2013年アカデミー賞作品賞受賞作『それでも夜は明ける』(監督・スティーブ・マックイーン、2013年)を観た。

 第86回アカデミー作品賞受賞作。南部の農園に売られた黒人ソロモン・ノーサップが12年間の壮絶な奴隷生活をつづった伝記を、「SHAME シェイム」で注目を集めたスティーブ・マックイーン監督が映画化した人間ドラマ。1841年、奴隷制度が廃止される前のニューヨーク州サラトガ。自由証明書で認められた自由黒人で、白人の友人も多くいた黒人バイオリニストのソロモンは、愛する家族とともに幸せな生活を送っていたが、ある白人の裏切りによって拉致され、奴隷としてニューオーリンズの地へ売られてしまう。狂信的な選民主義者のエップスら白人たちの容赦ない差別と暴力に苦しめられながらも、ソロモンは決して尊厳を失うことはなかった。やがて12年の歳月が流れたある日、ソロモンは奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バスと出会う。アカデミー賞では作品、監督ほか計9部門にノミネート。作品賞、助演女優賞、脚色賞の3部門を受賞した。  映画comより拝借

 確かに、素材・テーマ、すべてがアカデミー賞受賞作にうってつけの作品と見た。 

 その上、ハラハラどきどき、或いは、涙々の映画的作りもふんだんに仕込まれていて、・・・。

 小生は、ノーサップが、「自由黒人」と身分にあったということが、そもそも理解できないで、この映画を見終わってしまった。

 例によって、ウィキに頼ると、「アメリカ合衆国の奴隷制度の歴史」という項に〈自由黒人と奴隷〉という記事があった。長いが、備忘をかねてコピーしておく。

 奴隷所有者の中には黒人や先祖が黒人である者がいた。1830年、南部には3,775人のそのような奴隷所有者がおり、その80%はルイジアナ州、サウスカロライナ州、バージニア州、およびメリーランド州にいた。彼らのうち半数は田舎よりも都市に住み、ニューオーリンズとチャールストンの2つの市が多かった。その中でもしっかりした基盤のある農園主は極少数であり、多くは混血であった。歴史家のジョン・ホープ・フランクリンとローレン・シュウェニンジャーは次のように記した。

 自由黒人で奴隷を所有し利益を上げている者の大多数はローワー・サウスに住んだ。その大半は混血であり、白人男性と同棲または愛人であったり混血男性であった。白人から土地や奴隷を与えられ、農園やプランテーションを所有し、米、綿花および砂糖などを手ずから栽培していたが、当時の白人と同様に奴隷の脱走には悩まされていた。— Franklin and Schweninger

 歴史家のアイラ・バーリンは次のように記した。

 奴隷社会では、自由であろうと奴隷であろうとほとんど全ての者が奴隷を所有する階級になりたいと願い、時には元奴隷が奴隷所有者まで上る場合もあった。そのような者も血縁に縛られていたり、アメリカ人奴隷の場合は肌の色という烙印があるので、快く受け入れられていたとは言い難い。— Berlin, "Generations of Captivity"

 自由黒人は、「黒人と奴隷は同義語という考え方に挑むことで常に奴隷所有者にとっての象徴的な脅威」と認識されていた。自由黒人は逃亡奴隷の潜在的な結託者と見なされており、「奴隷所有者は自由黒人に対する恐れや嫌悪感をはっきりと証言していた。不安定な自由を得ているに過ぎない自由黒人にとって、『奴隷を所有することは、経済的な利便性だけでなく、自由黒人であることを証明する必要欠くべからざるものであり』、過去の奴隷状態に決別し、承認されないまでも奴隷制そのものを受け入れることであった。」
歴史家のジェイムズ・オークスは、「黒人の奴隷所有者の圧倒的多数がその家族の一員を購い、慈善家として振る舞う自由人であった証拠がある」と述べた。19世紀の初期、南部の諸州は奴隷所有者が奴隷を解放することをどんどん難しくしており、しばしば家族の一員を購う者は選択の余地もなく紙の上で主人と奴隷の関係を続けていくしかなかった。1850年代、「奴隷は出来る限り白人のみの管理に留めて置くべきであるという根拠で、保証人を持つ権利も制限するようなことが行われるようになった。


 これだけの記述であれこれいうのは軽率だが、少なくとも「自由黒人」という身分が白人と黒人奴隷の中間にあって,きわめて微妙な立場であった事ぐらいは、推察できる。

 このことは、この映画でもノーサップが、シャーロック役者のベネディクト・カンバーバッチ演ずる信心深い農園主フォードの前では、まさしく時には凡庸な白人使用人より、はるかに「有能な奴隷」として立ち振る舞って、己を保身するすべを身につけていったということに重なる。

 他方、周辺の黒人奴隷に対してはというと、少女パッツィーへの倒錯的な性的な虐待を繰り返す綿花農園主エップスへの嫌悪を抱いているというようなことは分かるが、その他の奴隷たちに対して共感的な態度を見ることはこの作品の中にはなかったように思う。

 小生、ノーサップに難癖つけようと言うわけではない。

 実を言うと、何となく前回記録しておいた「ハンナ・アーレント」の印象がまだ残っていて、それがちょっと「いたずら」をしているのかも知れない。


 台風接近、そして日本海へ。

 まだ、時折強い風が吹いている。

 朝方、網戸にしがみついていた。

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by ribondou55 | 2014-08-10 23:49 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)
 『ハンナ・アーレント』(マルガレーテ・フォン・トロッタ監督、2012年)が、TUTAYAの新作の棚にあった。

 田舎暮らしになると、例えば岩波ホールまで出かけるとなると、交通費が入場料の二倍になる。

 そんな風であるからレンタルビデオというものは、大変ありがたいと云えなくもない。

 
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 実を言えば、小生、この手の映画は、ちょっとうっとしい。

 こんな感じ。

 チェック:『ローザ・ルクセンブルグ』のマルガレーテ・フォン・トロッタ監督と、主演のバルバラ・スコヴァが再び手を組んだ感動の歴史ドラマ。ドイツで生まれ、第2次世界大戦中にナチスの収容所から逃れてアメリカに亡命した哲学者ハンナ・アーレントの不屈の戦いを描く。彼女の親友役を『アルバート氏の人生』のジャネット・マクティアが好演。信念に基づき冷静に意見を述べた哲学者の希有(けう)な才能と勇気に脱帽。
 ストーリー:1960年、ナチス親衛隊でユダヤ人の強制収容所移送の責任者だったアドルフ・アイヒマンが、イスラエル諜報(ちょうほう)部に逮捕される。ニューヨークで暮らすドイツ系ユダヤ人の著名な哲学者ハンナ(バルバラ・スコヴァ)は、彼の裁判の傍聴を希望。だが、彼女が発表した傍聴記事は大きな波紋を呼び……。
                                     (「シネマトゥデイ より拝借)


 この方は、マルティン・ハイデッガーの愛弟子であったと、この映画で知った。ナチス党の党員となった師とユダヤ人である主人公の関係は、とても興味深いものであったし、この映画のもう一つのテーマにもなっているように思った。

 いずれにしろ、アイヒマンの裁判を傍聴して主人公が見いだしたことは「悪の凡庸さ」ということであったのだが、このことを観客の小生等は己自身に引き当ててみれば、決して他人事ではすまされないものだ。

 バルバラ・スコヴァは、傲慢とも非難される思索する意志堅固な?女性をりっぱに演じていた。

 まあ、小生の好みとは言い難い作品なのだが、8月15日を前にして、観ておいて正解であった。


 それにしても、まことに暑い。

 夕方、畑に出て少しだけ草取り。

 今日の目標は、「オヒシバ」退治である。

 
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 コヤツ、頑固な性格で、当然タフ。

 流れる汗が、目にしみた。

 このところ、我が畑はカラカラに乾いている。

 スイカの枝葉が枯れてきた、実はまだたくさんつけているのだが、大きくはもうならないだろう。

 台風の接近を聞くと、雨も欲しい小生は、ちょっと困るのだ。
by ribondou55 | 2014-08-07 23:04 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


by 泡六堂