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 60歳を還暦と言ったり、あるいは、孔子様の

 吾十有五而志于学、
 三十而立、
 四十而不惑、
 五十而知天命、
 六十而耳順、
 七十而従心所欲、不踰矩。

 を例にしたり、年齢が何事かを意味がするがごとき通俗を、私もうかうかと受け入れてしまった。

 昨年六十歳になり、定年退職となり、これまでに蓄えた乏しい知識を切り売りして、非常勤の嘱託に身をやつした。
 
 この変化を通して、ボクはこの世を少し儚いものと思ったらしい。
 
 馬鹿であった。
 

 今年六十一歳となり、秋が巡ってきた。
 
 いったい、この一年間で六十以前の俺と今のオレの何処に違いがあろうか。

 何も違わない。
 
 
 たしかに随分と気が楽になった。
 
 上司や同僚の気をうかがうこもない、義理は欠けるだけ欠いていい、気に入らない仕事は持ち帰らない。

 一番いいのは、いつでも止められる。

 このことだ。

 責任なんてさらさら感じない。

 おい、おい、大分変わったじゃないか。と誰かが言うかも知れない。

 違うのだ。
 

 だいたいにおいて、「現役」の頃は仕事に過剰な意味を与えて、いい気になっていただけだと、今になって思うのだ。

 人は仕事にのみ生きるのでない。

 食って、寝て、糞シテ、その間に森羅万象の一端に触れて、ゴニョゴニョやドキドキやヒヤヒヤやウソウソやワクワクなんか、してきたのだ。

 そういうことに正直に向き合ってこなかった。

 といより、「仕事」というフィルターにかけて、まず、自分を観察し、検討し、尻尾をツンと立てたり、どろんと下げたりしていたのだ。

 ・・・で、「仕事」という毒気を洗い流して、花咲か爺さんのごとき好々爺を目指したのだが、所詮偽物。

 

 李凡堂は、喰えぬ男のはずだった。

 そこで、しばらく離れていたここのブログに戻ってこよう、と思う。

 やはり、毒気を吐く場も必要だ。


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by ribondou55 | 2010-11-03 23:06 | よしなしごとあれこれ | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


by 泡六堂
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