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  伯父が亡くなった。その通夜と告別式に重なって、知人の父上のそれがあり、難渋した。
  共に高齢の死であり、介護に明け暮れた家族にとっては、さぞかしと、思いやった。
  人ごとではないからである。
  
  

  木犀やゆるゆると読経のすすむ      李凡堂

  喪のおんな白萩の庭の端に居り

  こぼれ萩葬列にいて濃き化粧

  人生の準備もなくて女郎花

  鶏頭花かりかりと骨食む音す

  葬儀屋白萩の戸を押し開く

          ・  

  金木犀ストッキングを拾い上げ

  死者すでに遠のきてゆく蘭の秋         
  
 

  

  
by ribondou55 | 2005-09-24 22:23 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)
  職場に整理整頓好きな女性が異動してきた。

  夏の休暇を終えて出勤した朝、珈琲を飲んでぼんやりしてると、書棚の風景が違っている。
  古い資料があらかた消えて、背表紙が本のサイズごとに並べれられている。
  若い衆を呼び止めて訊くと、整頓女史の命令で、手伝ったという。

 
  
  



  あさがほや蒼き人魂帰るころ          李凡堂

  羽越では駅駅ごとに秋の海

   



   
by ribondou55 | 2005-09-12 23:18 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)


   老いと死にまつわるものを、二つ読んだ。

   吉本隆明「中学生のための社会科」(市井文学・2005)
   嵐山光三郎「追悼の達人」(新潮社・1999)

  およそ、縁もゆかりもない二冊にみえて、そうでもないことがおもしろい。

  吉本は、いかにもその人らしく、老いに在る自分自身を話題に乗せる。

  《(老齢者は)感性が鈍化するのではなく、あまりに意志力と身体の運動性との背離が大きくなるので、他人に告げるのも億劫になり、そのくせ想像力、空想力、妄想、思い入れなどは一層活発になる。》これが、老齢の特徴であり、この状態の老齢者を吉本は《超人間》と呼ぶ。こうした背離にある状態を、介護者が「ボケ」と見てしまうと、ときに本物の「ボケ」に老人を追い込むことがあると、警告している。

 ぼくは、この吉本翁のことばを読んで、「おっほっほほ」と感嘆してのち、ぼくが日常的に三人の老齢者に関して持っている実感に大変近くて、同時に遠いと思った。
 意志力と運動性の「背離」、さもあらん。いや、その通りだろう。これは、近い。
 だが、彼らは、誠に億劫がらずに、語る。それも、確かに妄想のような事柄を、繰り返し。
 更に困ったことには、その話題の主題は、常に老齢者その人の身の上にかかわることに限定される。世界の中心にいたいと訴えつづける。

「追悼の達人」は、実に興味つきない本であった。四十九人の文学者の死に方とその人物に寄せた追悼の言葉が紹介され、批評されいる。筆者の死にまつわるユーモアは、あたたかく、苦く、時に手厳しいが、いずれの場合のも、愛情を感じさせられる。
 
 この中でも、斎藤茂吉の章は、とてもいい。茂吉は晩年、どこにでも「極楽」と名付けたバケツを持ち歩いた。小水用である。嵐山は、背広姿に、バケツを「崇高でさえある」というが、ぼくは、やはり、どうかと思ってしまう。


 さて、今日は衆議院選挙である。
 先ほど、昼過ぎから降り続いていた雨があがったので、ようやく投票にいった。
 いつもの投票所の風景である。
 この一票が、この国の動向に影響力を持つなどと、実感を持つ人がいるのだろうか?
 この国の議会制民主主義に、ぼくらの意志がだだしく反映したと、いえることが在ったのだろうか。
 ぼくらは好きこのんで、この国の政党政治に愛想を尽かせたわけではない。
 でも、一応投票には往くのだ。
 この投票は、
 イラク派兵下の選挙でありることすら、まっとうに議論されないあほくさい選挙なのだ。

自民圧勝。
  こういう世の中なんだ。
  しばらく、暗いな。
  
だからさ、・・・・・無い物ねだりだ。
  でも、
  だからさ、
  こんな世の中の巻き添えを喰らうのは、まっぴら。


   
   
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by ribondou55 | 2005-09-11 23:37 | 読み捨てご免 | Trackback | Comments(0)

   
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   メドゥーサの首東天に野分あと       李凡堂

   芒野の夜空ペガススへ虻

   明月や嘘も方便泣くもよし

   良夜とて家出は暁近くまで

   青花を摘めば水のごときなり

   猫じゃらしおいしいもものあとにしよ

   猫じゃらし眠れないふり寝入りたり

   帝国の死者一万と聴く秋暑かな

   

   

   
by ribondou55 | 2005-09-10 00:20 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)
 
 眠い。
 っと、・・・・・・。






 鈴買うて二百十日の三毛猫に      李凡堂

 颱風や聴えぬ父に豆を挽く

  

 

 
by ribondou55 | 2005-09-05 23:46 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)


   起立して乙女ひとりの鰯雲    李凡堂

   秋の虹おしっこパンティ森に捨つ

   去りしつまくれないの耳はじけ

   まつむしそう猫の背撫でて残される

   あさがほや笑い泣きしてとおせんぼ

   白木槿千人の恋人千人死せよ

   秋蝉や母に似た人の薄き髭

   送安やひとり納戸の小暗きに

   
   
by ribondou55 | 2005-09-03 00:02 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


by 泡六堂
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