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青葉を愛でて終日。

  ミンダナオ島の残留日本兵二人の生存が報じられている。
  いかなる人物か分からないが、それなりの地位にいた軍人であるという。
  六〇年間、何から逃亡してきたのか。
  あるいは、何事かの想いがあったのか。
  「敵前逃亡」
  国家は苛酷である。
  小泉という人は、恐ろしく貧困な想像力しか持ち合わせない御仁とみえる。

  これを書いた一週間後、がせネタをとつかまされたとマスコミがはしゃいでいた。
  毎日のスクープだったようだが、毎日が謝ったというわけでもあるまい。

  しかし、90歳にもなる旧帝国軍兵がミンダナオで生存していようが、していまいが、
  徹底的な敗北によって、
  木の根を喰らい、
  蛇の生き血を啜り
  倒れ逝った同胞の脂を舐めたあげくに、
  死んでいった「英霊」たちに
  小泉という御仁は
  あの靖国という社で、
  何事を祈るのだろう。


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  水張りて田の面鏡の天の貌      李凡堂

  告知ありいざ鎌倉へハイヒール

  聖五月プラットホームのヒロイン

  少女等の膝にノートに南風

  鎌倉や讒言斬首白牡丹

  胸の開けて女トランプにささやく

  青葉山この道行けば忘らるる

  金曜のことば繁れる夏の耳

歯の白き毒消し売りが坂を越ゆ

 
by ribondou55 | 2005-05-28 15:12 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)

老農婦たちの猥談

  猥談。
  このところ、聞くことも話すこともなく
  ところが、
  とある不確実な正午前に
  突発した
  記憶不全の
  婆たちが頬をほんのり染めて
  柿の花が満開の
  明るい庭先で
  紅い口の奥のことばの奈落
  黒蕩々たる
  所から。
  猥談。
  
  
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  麦熟れて浮遊極楽交尾蝶     李凡堂

  麦の穂の静まりて立つTHERE'S A PLACE

  女衆の嘆きの夏や土耕機馬耕機

  女衆の富登涼しげに川に立つ

  首くくり透谷よ筍喰らひしや

  麦秋や鶯谷の午後に佇つ

  柿の花坂行く少女生死なし

  

  
by ribondou55 | 2005-05-22 19:09 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)
一休が愛した森女とは、いかなる女性であったのだろうか。

 盲目であったという。

 女犯肉食。

 一休、78歳で、森女に出会う。

 最後に愛した女性。 


 
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  実桜や三夜といふ夜のセレナーデ    李凡堂





by ribondou55 | 2005-05-17 10:00 | よしなしごとあれこれ | Trackback | Comments(0)
  このところ、鬱と躁に揺られるように母の表情が刻々とただよい変わる。
  母の日の今日は、饒舌な一日。


  
  
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  バリカンの刃の冷たさよ五月の子    李凡堂

  母の日も父のない子は日暮れまで

  母の背で父の匂いの初夏は澄む

  万緑や両手つないで汽車を見き

  薄き髭剃りて五月の森ひそか

  ゴム風船胸に抱きて夏鉄路

  父殺しトースト二枚焦げぬ間に

  シュミーズの胸は薄くて芹の飯

  

        
by ribondou55 | 2005-05-09 00:04 | Trackback | Comments(0)
 コンビニで買った、つげ義春の「ヨシボーの犯罪」は、恐ろしい。
 
 
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喇叭吹き麦の穂波を歓喜せよ 李凡堂

浅間までこの明るさの草野球

 たわいなき競馬葉桜定食屋

 
by ribondou55 | 2005-05-08 01:07 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)
  
  俳句は、さりげなくて、たいしたものでもない。
  そういうのだから、
  いいのだ。
  文学ぶるほど、滑稽だ。
  だから、芭蕉も時々笑える。

  
 
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  かくれんぼ野戦病院前夏近し      李凡堂

  杏咲く庭に郵便未だ来ず

  花すべて落ちたる椿貧血す

  潮騒の遠くにありて穂のそろう

  一灯の守る位牌に葉書来る



  
by ribondou55 | 2005-05-03 18:29 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)

柏餅はこしあんがいい。


  このところの悲惨な人々の死に方を、どう感じ取ればいいのか。

  新聞やテレビで報道される死者や遺族の姿につい涙目になり、家人に悟れれまいと、席をたってトイレなんぞへ待避して、目尻をぬぐったりしている。

  ただただ沈痛でたまらない。

  このところ責任追求を正直に行う遺族などに、補償金目当ての大仰な振る舞いだと、誹謗中傷する一般人もいるのだそうだ。テレビ視聴者や新聞購読者のある種の人たちは、メディアの報道姿勢に抗議もするという。

  つくづく嫌な世の中だ。

  品性の下落はとどまるところをしらない。

  小賢しい馬鹿ほど始末の悪いものはない。

  ボクもそうだが、馬鹿は馬鹿なりに静かにくらしたい。

  

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  夏近しランナーが棲む常盤荘         李凡堂

  花梨の花散りて音楽満ち来

  麦の穂を一把購ふ父の日は

  春赤城旅人あれば雨が降る

  踏青や己に羞じる恋がある

  飛行船往く永き日を母は遊ぶや

  四月尽「司牡丹」ぞ「ほろ酔いカップ」

  老いさんざコヨーテ吠ゆる月朧

  ジャブを打つ五月の荒野星嵐




by ribondou55 | 2005-05-02 23:20 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)

水面を滑りまわって世を過ごし、その上、空を飛ぶ羽も持っているあめんぼは、老蛙の憧れだ。


by 泡六堂