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  昼飯の後、このところの行きつけの喫茶店で、久しぶりにBob Dylanを聴いた。

 おりしもとは、大げさだが、車谷長吉の新作「飆風」を読み始めていた。

 同じ風でも、えらく違う風が吹いているもんだ、と思った。

 すると、腹が時雨れてきて、ひとり嗤った。
 
 ちなみに[飆風]とは、「ひょうふう」と読むそうだ。「飆」とは、つむじかぜのことである。


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 橋渡り踏切走り人越えて春   李凡堂老人

 春雨に我は我彼は彼の傘

 今眼鏡どこに忘れた春の夜や

 春もやや風に吹かれて屋台酒

  

by ribondou55 | 2005-02-22 22:21 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)
 年をとると、眠れない朝がときおりある。
 一度目覚めたら、残酷なもので、百本くらいの不安が手招きをはじめる。
 狂うというほどでもないが、
 ひどく悩ましい。
 今朝も、そうだ。
 起きているのは、
 犬ばかり。

 コーヒーでもと思って、寝床を抜け出したが、
 旧式のミルは、モーターがぶんぶんいうし、
 豆を粉砕する騒音がひどい。
 家人が気づくのもなんだから、
 生協の安物のダージリンにしたが、
 こんな朝にふさわしく
 苦いだけで
 眠りではない
 「眠り」に誘い出す。

 
 目を瞑ると
 いつの間にか、
 百の手は、百十五本ほどに増えていて、
 東から西へと移動しはじめている。
 しののめは近い。
 しののめは近い。
 ああ、家人が
 夜具を押しのけて・・・。
 




 春不眠暁はやがてきたりぬアハン   李凡堂老人

 空押し黙りマクドナルドの道化貌

 白頭掻けばほろほろと風に死語

 

 

 
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by ribondou55 | 2005-02-21 05:27 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)

 迷い犬はるかに見ゆる銀浅間   李凡堂老人

 春寒むや遠つ世の影はぐれ犬

 梅時雨尻痩せ尿るはぐれ犬

 赤城まで十里十五里雪解星

 野水仙尻痩せ犬を眠らせぬ


 「アフガン零年」を遅ればせながら、観てきた。
 タリバン政権下の12歳の少女の縄跳びの跫音が聞こえてくる。
 圧政に虐げられる少女の悲しみにうちのめされる。
 結末を伝えずに唐突に終わる映像は、今も続くアフガンの困難さを感じさせて、衝撃を受けた。
 それにしても優れた映像の美しさは、悲惨さをいっそう鮮烈にするものだと、改めて感じた。

 

 
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by ribondou55 | 2005-02-20 12:05 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)

 抱卵期乙女の耳は蒼ざめて     李凡堂

 多羅の芽や五臓に兆す鳥の影

 藪雨も恋するゆえにのんど焼く

  
by ribondou55 | 2005-02-18 16:28 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)
  
春の日や東京の鳩荒々し      李凡堂

  猫つなぐ肉屋の妻に春日陰

  葡萄酒の瓶は「ビンの日」春の人

  にんじんぶら下げて世界の端へ行く

  春の寺燃え残つてる俺の影

  命の娘たちへ虫下し飲む二月

  偏頭痛不二見坂上春の月

 



 

by ribondou55 | 2005-02-17 10:31 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)







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春の雨カップヌードル食うて寝る  李凡堂

春雨や馬の瞳を侵したり




by ribondou55 | 2005-02-16 12:34 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)

暖かい猶予の一日。



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春の塵午睡船団に伝書鳩    李凡堂

射程からしたたか転ぶ春の空

春塵や包帯汚れて日の昏れて

霾曇り手鏡の中で目を閉じる






by ribondou55 | 2005-02-15 17:17 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)

雲の行方を知らず


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梅昏れて人形が棲む家を辞す   李凡堂老人

いぬふぐり殺人事件ありしこと

薄氷や最中三つを捧げ来る

春の霧未亡人口臭に病む

孤立無援春菊一把ざっと投げ

by ribondou55 | 2005-02-14 11:41 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)
 なんだか、不調だ。

 イラクに米軍は戦闘ロボットを配置するという。
 http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20041206301.html
  
 

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  春浅しものもらい病むと葉書出す  李凡堂老人

  麦踏むや耕さぬ人ハーモニカ

  しじみ汁女体男体月痩せて




by ribondou55 | 2005-02-06 22:53 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)
3日前、 「話の特集」創刊40周年号を駅の書店で。酔っていたので、翌朝の通勤電車から読んでいる。

 楽しい。


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 95年の「ビートルズレポート話の特集完全復興版」以来10年ぶりだそうだ。それも、どこかの書棚の隅にあるはずだ。

 創刊は云うまでもなく40年前ということだ。さすがに創刊時の私は、埼玉の田舎のはな垂れ小僧であったから「話の特集」などという雑誌を知る由もない。小僧のお供「少年マガジン」は1959/3/17の創刊である。これならリアルタイムで読んできた。ちなみに少年サンデーは1959/4/5創刊3週間おくれの発刊であった。

 ともあれ「話の特集」を手にしたのはおそらくは二十歳を超えた頃であった。この雑誌を通じて「雑誌」の楽しみを教えられた。40周年誌はなかなかのボリュームで、読み応えがある、通勤時・昼飯時が雑誌を読む時間帯だが、今日で3日持ち歩き、蕎麦だれのシミが付いてしまった。目次に居並ぶ名前が特に懐かしいわけではない。第一、皆さん現役であって始終さまざまなメディアで見かける人々である。だが、この「話の特集」の目次として眺めると、妙に懐かしい。

 ところで「平和憲法、ことに第九条を堅持」、40周年誌のひとつの主題である。心から支持する。






by ribondou55 | 2005-02-04 23:54 | 読み捨てご免 | Trackback | Comments(0)

水面を滑りまわって世を過ごし、その上、空を飛ぶ羽も持っているあめんぼは、老蛙の憧れだ。


by 泡六堂