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カテゴリ:還暦シネマ( 169 )

 
  『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』(原題:Capitalism: A Love Story)は、2009年のアメリカ映画。


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  楽しめた。
  
  「突撃、隣の晩ご飯」も突撃だが、だいぶ違う。どちらが笑えるか?

  一概にまいけるむーあの方が笑える、とはいえない。

  ヨネスケだって、どっぷりと飽食に浸かっている?日本庶民の家庭の食卓の見せてくれる。


  ユーモアは、力かも知れない。


  前回更新以降の収穫・・・・

  『美しい夏キリシマ』(うつくしいなつ-)は、2003年・監督・脚本は黒木和雄・・・・すばらしく完成度が高い。

  
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かつての散歩コース。


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by ribondou55 | 2010-01-16 22:47 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(2)
  「グアンタナモ、僕達が見た真実」  ( 監督 : マイケル・ウィンターボトム 、 マット・ホワイトクロス、2006年、95分、英)


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 ボクはボク自身の政治性や思想性なんていうものには、信頼をおいていない。
 基本的にはリベラルで快適な生活を望むが、昨今のナショナリズムの台頭のなかで、この国の行方は、ひどく不透明になってきているので、この先のこの国の転び方次第で、ボクは長いものに巻かれてしまうたちだから、どうなることやら。
 そんなボクであるが、この映画を観た今の感想では、ブッシュという御仁が時々見せる情けなげなうつろな表情の下にいかなる悪意が渦巻いているか、しみじみわかる。、そのお友達の小泉君にも、是非観て欲しい映画である。
 10.11の非道をボクだって許す気はさらさら無いが、だかといって、キューバのグアンタナモ基地で行われていたことは、許されることではない。拘束と拷問、あんなことは、古今東西の戦争にはつきのものとしらけてみせることも、まあ、いいとしても、あの徹底した暴力は、いかにも現代の「知」を動員したものであって、同列の暴力はソフトにボクらの日常にもありそうだ。
 監督のクールな話の進め方もよかった。ボクは痛いのに徹底的に弱いから、ちょっと恐怖したりした。とにかく、痛そうだった。
 ボクは人はもとより、誰彼となく、肉体的に「痛い」のも、痛そうな人を見るのも、嫌だ。






by ribondou55 | 2007-02-25 01:18 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)

「太陽」を観る。



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 「太陽」(アレクサンドル・ソクーロフ監督・2005年) を観た。

 イッセー尾形は、すごいナ。

 最前列から4列目右端3席目という角度からの「お上」は、存在感があった。

 映画の「お上」については、実在の帝とどこが似ているとか、違うとか勝手なことはいくらでもいえるが、現人神であった帝と焼き鳥喰らいつつ酎ハイをやったなんていう人は聴いたことがないから、それもこれも勝手なイメージの食い違いでしかない。

 それでも、イッセー尾形は、「お上」の内面について我ら「戦争を知らない」臣民たちにも想像を巡らすきっかけを作った。

 焼夷弾振りしきる場面が印象的だ。

 途中「ヒットラー最後の12日間」の場面がちょっと頭に浮かんだ。

 静寂と喧噪。好対照であった。この国は、一体どういう国だ。





by ribondou55 | 2006-09-01 23:03 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)
  昨日から今日へ、DVDで三本観た。
 
    市川準監督「トニー滝谷」

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     監督:テイラー・ハックフォード「レイ」
    
宮崎駿監督「ハウルの動く城」

  「ハウルの動く城」は劇場ですでに観ていたが、TUTAYAの棚の前でふと手が伸びた。
  改めて、宮崎駿もやきが回ったものだと思い、ちょっと嬉しかった。倍賞智恵子もキムタクも駄目だ。むしろ凡庸なテレビアニメの声優でさえ、わずかな努力で越えられるだろう。倍賞智恵子は、さほどの演技者ではない。〈さくら〉役にしても年を経てその人物に年輪を加えたとは到底思えない。そういう人だ。この映画は、すべて作品の制作に先立ってあらかじめ多くのことが決定されている。それは、表現に於いても、内容に於いても。技術は確かに優れているが、何に役立てていいのか、すでに宮崎駿は、空っぽ?
  「レイ」もさほどのものではない。身体障害・弟殺しのトラウマ・ヘロイン・仲間の背任・性的逸脱そして差別・母への愛着、おそらく遠い処にある神。腹一杯に詰め込まれる。が、云うまでもなく、この映画の本筋はレイ・チャールズの音楽の生成と発展にある。この映画で、その懐かしい曲に再び出会うのだが、そのそれぞれが、彼のおなか一杯にされたエピソードに重なるという、ちょっと安易な造りになっている。そんなことは、あるまいよ。
  「トニー滝谷」は好きだ。イッセー尾形・宮沢りえもとてもいい。原作が収められた短編集「レイシントンの幽霊」は村上春樹の短編集の中でも、どちらかかと云えば地味な本だが、近作「東京奇譚」はこれに続く雰囲気があった。ともあれ、宮沢りえは、当代のもっとも魅力的な女優である。文句なしに美しい。この映画では、さらに美しい。それだけで、観るだけの意味がある。

 それにしても、映画は茶の間で観られてはたまらない。「レイ」を観た後、妻と手分けして天ぷら饂飩を作った。妻がかき揚げを揚げる間、ボクがつゆを作った。饂飩を茹でた。それを、食べながら「ハウル」を観た。そういうのは、映画にしたらたまらないないだろう。
 「トニー滝谷」は土曜の午後、和室に寝ころんだり、正座したりしながら、差し込む日の光の移動にあわせて位置を変えながら観た。時おり庭先の山茶花の真っ赤な花に目が行くのだが、それは、けっして映画を損なったりは、しなかったが。




    寒厨にカノンに似たる吐息かな      李凡堂

    寒灯やおっぱい恋し赤き色

    かじかみて愚人おのれが深き森

    凍て空を沿いつつこの川分流す

    鮟鱇のゼラチンすする第九なり

    一月や耳かきほどの砒素を欲る





    

by ribondou55 | 2006-01-29 12:32 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)
 
 野間宏は、今のぼくには親鸞に傾倒しつくした作家としての在り方の方が親しいのだが、「真空地帯」は10代後半か20代前半であった頃のぼくには、重い印象がある作品である。
 旧日本帝国陸軍は、父が属した軍隊である。

 父は輜重輸卒である。

 もともと体の弱い人であったらしく、徴兵検査で甲種でなく第一乙種に選別された。輜重輸卒というのは、「仕事は馬の口とりと、荷車押しだから、軍事教育も不要である。階級も二等兵のままで、進級はない。」兵士?であった。つまり苦力である。身体脆弱なものばかり、又は年齢の高い者ばかりが、輸卒となった。しかし、軍事物資輸送の後方支援を軽視したという帝国軍は、このことによってのちのち大きな禍根を残すのだが、そんことより、我が父は馬の糞にまみれ、やがて肋膜炎の侵されて、傷病兵となって帰還したのだ。

 その父が、語らぬ軍隊というものの一端を「真空地帯」教えてくれた。
 内務班と呼ばれる古年次の兵の専横が跋扈する馬鹿げた暴力装置は、天皇の御名によって統率されたのであった。
 あの父も初年たりしころ繰り返し《びんた》されていたのだろうか。

 実をいえば、映画によって日本帝国軍についてぼくに教えてくれたのは、映画「真空地帯」の啓蒙性とはえらく趣を異にした、勝新の「兵隊やくざ」シリーズであった。おそらくは、くそばかばかしい学校をさぼってばかりいた高校生の頃、午後三時ころからはじまる日本映画の放映を飽きることなく観ていたが、そこで大宮貴三郎を知ったのである。監督、増村保造 ・原作、有馬頼義 ・脚色 、菊島隆三 撮影 、小林節雄 という、豪華なスタッフからなるこのシリーズは、ぼくに言わせれば、おおいなる反戦映画であった。
 実をいえば、映画「真空地帯」の下村勉演じる元中学校教師會田一等兵が嫌いなのだ。嘘くさいのだ。
 つまりね。山本作品はそう意味で全部嫌いなのだ。
 (つづく)
 
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  今日で休暇は終わりだ。

   大豆咲く低気圧往き夕されば    李凡堂
 
 
 
 

by ribondou55 | 2005-08-17 01:10 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)
  


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  父と暮らせば

  製作:衛星劇場/バンダイビジュアル/日本スカイウェイ/テレビ東京メディアネット
      葵プロモーション/パル企画
         2004/カラー/35mm/100分/ビスタサイズ
    原作・・・・井上ひさし「父と暮せば」(新潮社刊)
    監督・・・・黒木和雄
    脚本・・・・黒木和雄/池田眞也
    出演・・・・宮沢りえ・原田芳雄・浅野忠信

 こまつ座がどのような演劇に仕立てているか、観たことがないので知らない。
 が、初演から一〇年たったこの芝居は、すでに練りに練られた作品となっているだろう。
 この映画がその演劇から受け継いだこと、そぎ取ったこと、新しく付け加えたこと、は、あるのか、ないのか。
  映画は、当然演劇的な構成になっている。
  むしろ、劇中で原田芳雄演ずる父竹造は、被爆の悲惨を語る語り部の翁となる劇中劇を演ずる。演劇を出自とする映画であることを証しているのだ。

  宮沢りえはとても美しく、美津江のはかなげな肉体が放射線に侵され、原爆症に脅かされているのか、と思うだけで心は痛む。生きの残ったことを負い目として目立たぬように暮らす美津江。その美津江の恋の成就を願って、現れた父、竹造の幽霊。娘の恋の応援団・・父竹造の娘への愛情のこまやかなこと。原田芳雄の演技の味わいのよさ。

  どこに不満がある。
  でも、ちょっと不満。

  これは、美しい物語である。
  美津江が再び生きてゆく、
  生き残ったことを幸いとして。

  観るものは、感動し、安心し、
  ひねくれ者は、ちょっとしらける。
  それで、終わり。
  これまでよく観、聴きした、一連のお話の一つ。
  とても、上等の。

  それに、生き残ったことへの負い目。 
  生きるにあたいする友人は死んだのに、なぜ自分が。
  まだ生きていた父を置き去りにして、生き延びた自分が許せない。
  よくある、きまじめな戦争体験談の一つの典型。
  
  「生き恥をさらす」という薄汚い意味ではないことはわかるが、、
  その手の類話が 
  ぼくのどこかのびっしょりと濡れた倫理的な美意識のようなものを、
  そこを刺激してきて
  それがイヤだ。
  (続く)
  

      
  

by ribondou55 | 2005-08-15 01:15 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)
 新文芸座で二本立て。

   暁の脱走
  製作=新東宝 1950.01.08  116分 白黒
     監督................ 谷口千吉  
     脚本................ 谷口千吉 黒澤明
     原作................ 田村泰次郎
     出演................ 池部良 山口淑子 小沢栄 伊豆肇 田中春男 利根はるゑ

   真空地帯
  製作=新星映画 1952.12.15  3,534m 白黒
     監督................ 山本薩夫
     脚本................ 山形雄策
     原作................ 野間宏
     撮影................ 前田実
     出演................ 木村功 利根はる恵 神田隆 加藤嘉 下元勉 西村晃

  
  野間宏の「真空地帯」は、ぼくらの高校生時代には、夏休みの読書感想文の推薦図書としてあげられていた。田村泰次郎は「肉体の門」という代表作によって、又鈴木清順によって映画化されたことの印象によって、読んだか読んでいないかにかかわらず、妙に知られていた。

 さて、「暁の脱走」は反戦的娯楽映画である。田村泰次郎の原作は、「春婦伝」。これは65年に鈴木清順がリメイクする、題名は「春婦伝」。
 しかし、「暁の脱走」「春婦伝」の間には人物の設定上大きな違いがある。三上上等兵に一目惚れする女春美は、「暁」では歌い踊る慰問団の一員、「春婦」では、天津の売春宿から従軍慰安所に移ってきた娼婦となっている。どちらが原作に忠実なのかは、実は読んでいないので、分からないが、たぶん、「暁」の方に潤色がある。
 春美を演じる山口淑子を従軍慰安婦にはしたくなかったのだ。だが、この映画はある意味で、奔放な欲望に忠実な女が、忠実な皇軍兵士の意識を変革?してゆくところにあって、山口淑子はそれをよく演じている。ぼくはこの映画で、山口淑子を初めてよくよく観たのだが、彼女は貞節な女より挑発的である方が遥に観ていておもしろい。で、やはり、ここでは性的にすれっからしである女の純愛であるほうが、まったくすっきりするのである。
 (続く)
by ribondou55 | 2005-08-10 00:50 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)
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  映画「タカダワタル的 」( 監督・タナダユキ、2003年、 65分)
  密着ドキュメントと、ライブ映像。

  深谷シネマで。

  楽しかった。
  金子光晴や貘さんの詩をあんな風に歌えるのだ。

  最後に柄本明がコメントすることばもおもしろい。
  高田渡は無欲な人だといわれるが、本当は欲深い人だ。
  ただ、方向が違うのだという。
  もっともである。



  

by ribondou55 | 2005-08-03 00:36 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)

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  ようやく井筒和幸監督の「パッチギ!」(2004年・117分)を観た。

  パチンコ屋階上の新文芸座の座席はなかなか座りここちがよい。
  となりのでお姉さんが、タッパーのお弁当箱でむしゃむしゃやって
  いるのも大変OK。
  上映前のおっさんのアナウンスで、お知らせあれこれに続いて、
  携帯OFFは当然として、
  液晶を開くとその明るさが駄目、
  スーパーなんかのビニール袋をがさがさやるのも迷惑、
  などと細かいのも、OK。

   予告編のキャッチは
  「世界は愛でかえられる」と・・・。
  でも、それがどんなにか、しんどく、限りなく絶望に近い「希望」なのだ
  とも、ちゃんと
  伝えてくれる。
  しかし、それはおまけだ。
  

  それに、舞台は京都。
  京都という町に、はじめて人間がいたのだと、
  気づかせてくれたのが、
  意外な収穫。
  京都市民以外のこの国の住民は
  京都の人々はすべて観光資源、
  幻のひとびと、のように感じているものだ。

  それに河。
  その昔の「河原」に、展開されるお話は、
  とても、古典的だ。

  それに、「イムジン河」の一曲に呼び起こされる、
  (おじさんである僕にとってさえ、)
  あの時代を、
  忘れるわけはいかない事情があるのだ。
  だいたいに於いて、
  愚かしくも恥ずかしい記憶には、・・・・。
  



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by ribondou55 | 2005-07-30 00:41 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


by 泡六堂
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