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2006年 07月 24日 ( 1 )



   来し方は雨降る音を聴くばかり      李凡堂

   一本の樹木も生きる雨の中

   妻とゐて津軽十三しじみ汁

   のうぜんに絞めらている孤独かな

   松葉牡丹濡れて友の逝く


  

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  旅に出よう。
  旅に出れば、
  もう一人の自分の後ろ姿が、
  教会坂の
  日陰暗闇に
  曲がって行く

  去っていった自分は
  なじんだはずの自分のようで
  行かれてしまった自分が
  ここに取り残され
  ううううううう
  喉の奥で唸ったり
  咳払いしても
  こうして
  ベッドの上に投げ出された自分は
  もはや
  赤の他人のようで

  旅に出よう
  旅に出れば
  夢の
  枯れ野に
  行き倒れた
  自分に出会える








by ribondou55 | 2006-07-24 21:46 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)

水面を滑りまわって世を過ごし、その上、空を飛ぶ羽も持っているあめんぼは、老蛙の憧れだ。


by 泡六堂