人気ブログランキング |

親子地蔵

  親子地蔵・・忘れぬ内に

  とある田舎町の
  ありふれた浄土寺へつづく道に
  二体の地蔵が佇でいる
  
  一仏はちょうど並の大人の背丈で
  もう一体は小学二三年生ほどの
 
  ぼくは勝手に親子地蔵と想っており
  前を通り過ぎるたびに
  涙ぐんだリする

  それは美しいお顔であるのだが、
  その美しさは
  昨日、朝日新聞の書評欄であみた
  ハンセン氏病の女性のお顔に通じている
  患者さんには大変失礼千万であるにちがいないが、
  美しくて

  親子地蔵のお顔は風雨に浸食され
  目鼻のあたりの緩やかな影で
  ようやくお顔立ちがはかれるのだが
  過ぎ去った時のいつか打ち砕かれたこともあるに違いなく
  親地蔵にも、子地蔵にも
  額のあたりに
  やや鋭角の窪みがある。
  因果応報経巡る「時」は依然として刹那として過酷でない時はないと・・・

  しかしながら傷も今は風雨に癒えているのやら
  淡い影ではある。

  親子地蔵の前で涙ぐむのは
  いわずと
  ぼくの屈託に発するのだが
  これは、
  ほんとに手に余る

  合掌
  
   

b0018682_09014310.jpg






トラックバックURL : https://ribondou.exblog.jp/tb/5228554
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by ribondou55 | 2006-07-10 09:21 | 合掌 | Trackback | Comments(0)

水面を滑りまわって世を過ごし、その上、空を飛ぶ羽も持っているあめんぼは、老蛙の憧れだ。


by 泡六堂