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だだちゃ豆の話。

  8月始め、家人と白河の関を訪ねた。
  感動したのである。
  歌枕なんぞに興味も関心もないのに、ここでは妙に高揚した。
  馬鹿みたいだった。

  それにしても、今売り出し中という白河ラーメンは、凡庸な味わいであった。
  地元の人の「お昼」むき。

  つづいて、8月の末、比叡から高野へと旅をする予定が、
  ありがちな事情というか、いつもの気まぐれというか、山形へ向かうことになった。
  このたびは、一人旅である。
所用の隙をぬって、斎藤茂吉記念館に立ち寄り、立石寺を巡った。
  物好きにも、山形から鈍行を乗り継いで、新庄で途中下車し、乗り継いで酒田まで行った。酒田へは、おまけの旅であった。
  尾花沢や戦争後茂吉が滞在した大石田にもいってみたかった。が、勿論、そこまで余裕がない。
  見たところ、山形は停滞している。たれ込めた不況の最中。
  土日というのに、山形市でも酒田市でも、目抜き通りの商店のシャッターが午後6時には閉ざされて、まことに人影がない。驚きである。
 とはいえ、庄内平野の農民は勤勉である。美しい田園風景であった。こうして、米は営々と作られ続けてゆく。
  新庄から余目・酒田へと行く陸羽西線の車窓から、最上川を見た。

  五月雨をあつめて涼し最上川                   芭蕉
  最上川逆白波のたつまでにふぶくゆふべとなりにけるかも 斎藤茂吉

  そうだったのですね。確かに「最上川」でした。

  山形では、冷やしラーメンという代物を頂いた。まあ、想像の範囲内だった。
  新庄には、もつラーメンという品書きがみえたが、痛風気味の小生は敬遠した。訊けば、鳥もつだという、ちょっとそそられたが、断念。

  で、最後に、「だだちゃ豆」の一大ブームは何だ。
  まんじゅう・水ようかん・パイ・・・・・・・。なんでござれ、この枝豆を原材料とする製品が土産物屋を席巻している。
  鶴岡辺りが有名どころなのかしらないが、山形・新庄・酒田のいずれでも、枝豆ばやり。
  で、酒田の居酒屋で「だだちゃ豆」を頼むと、小太りだがちょっといい感じのお姉さんが「甘くておいしいですよ」と、てんこ盛りになった枝豆をだして来た。
   ひとりでは、食べきれない量である。で、食べてみたが、ただの枝豆であるようにしか、ボクには思えなかった。
   大体、酒飲みではないので、「ビールには枝豆!」というような確認がもともとない。
   おおむね豆類には、豆腐・納豆を除けば親しみもない
   故に、ボクは枝豆のうまさを評価できる舌を持っていないのだ。

  「だだちゃ」とは、山形県庄内地方の方言で「おやじ」「お父さん」という意味です。その昔、鶴岡の殿様が大変な枝豆好きで、毎日枝豆を持ち寄らせては「今日はどこのだだちゃの枝豆か?」と訊ねた事から、だだちゃ豆と呼ばれるようになったという説は有名です。また、福島県伊達郡から豆を持ち込んで作った「伊達の茶豆」から「だだちゃ豆」に転じたという説、表面が毛で覆われているためだだちゃ豆と言われるようになったと、いろいろな説があるようです。
   
  ということも、ちょっとおもしろいのだが、・・・・・。

  山形は、薄の原野。




   鰻食う茂吉の国のすすきかな      李凡堂

   その指に居眠りて神町知らず

   いなびかり庄内平野神あらしむる

   秋の空寺町裏の浮かれ女や
 
   汐臭き男きたりて秋を占む

   遠雷は海より来たり陸へ往く


  

 
  

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by ribondou55 | 2005-08-31 23:40 | ちょっと、そこまで | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


by 泡六堂
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