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重陽の夕焼けに逢ふ幾たりか   阿部みどり女

九月九日、重陽の節句。

ようやく秋の長雨の陰鬱から解放された。

午後になって、徐々に青空が見え始めて、日が沈む頃、秋の夕焼けを見た。

句の通りである。

その頃、畑の白菜の発芽を確認に行くと、一斉に双葉をもたげていた。

畑の脇の道を散歩する顔見知り二三人に挨拶したのも、久々であった。




さて、こんな折紙で、時折遊んでいる。

花札で、九月は菊。

重陽の節句には、中国では菊花酒を飲んで災いから逃れるという。

重陽の日は、菊の節句ともいう。

花札の九月の図は、それであるのだろう。

その図柄を、千羽鶴に浮かび上がらせる、智恵ある人はこういうこともできるのだ。

ボクの折った鶴は、いささかお粗末だが、それでも楽しいのである。




重陽の夕焼けに逢ふ幾たりか   阿部みどり女_b0018682_23231606.jpg


もともとは、云うまでも無いが、一枚の平面である。


重陽の夕焼けに逢ふ幾たりか   阿部みどり女_b0018682_23245431.jpg
(トーヨー ユニバーサルデザイン折図入り 折り札)


コロナ禍の下、家籠もりするには、こんな遊びもいい。




一僧の少し乱れぬ菊の酒  上野泰


木曽谷の養生訓に菊の酒   加藤耕子


丹田へとくとくそそぐ菊の酒  川崎展宏






by ribondou55 | 2021-09-09 23:28 | この一首その一句 | Trackback

小沢変哲師匠曰く「句あれば楽あり」。そのお言葉にあやかって、古今の一句の軒下をお借りして、自分にも「今日」という日があったということを、ちょっことここに残して置きます。誤字脱字タイピングミス、それに何より偏狭頑迷な性癖、通りがかりにお目に触れた際は、笑ってご放念くださいますよう。(おことわり)後で、大体、更新内容に修正が入ります。


by 泡六
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