松ふぐりひとつは蒼き冬天に 河合凱夫
2021年 02月 06日
「松ふぐり」とは松かさのことである。
云うまでも無く「ふぐり」とは、陰嚢のことである、世に云う「玉袋」。
一説によると、「まつぼっくり」という語は、「まつふぐり」が転訛したものと云われている。
「ふぐり」とは、見た目の形によったのだろうが、種子を内部に育てるというと、「ふぐり」に近いものだし。
そういわれれば、松一樹が広げた枝の先にたくさんの「玉袋」がプランプランと松風に、気持ちよさげに吹かれている様を想像してしまうなあ。
さて、画像は大王松の松かさである。
これは15センチほどの大きさになる、特別な「巨大松ふぐり」というわけだ。
森林公園、中央口を見下ろす小高い所に植えられていた。
何度も通り過ぎたはずだが、昨日初めて気づいた。
拙妻は、これの大きな松ぼっくりが好きで、一時、窓辺において良く眺めていた。
孫にプレゼントしようとして、断られていたりもした。
勿論、どこぞから購入しているのである。
森林公園は、動植物の採取、持ち出しが一切禁止されているから、地面に落下していたとしても、持ち帰るわけにはいかない。
ちょっと、残念かな。
by ribondou55
| 2021-02-06 23:06
| この一首その一句
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