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映画「長いお別れ」



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映画「長いお別れ」(監督・中野量太、127分、2019年)

熊谷イオンシネマで。

この年になってみて、死因第一位の悪性新生物とか二位の心疾患よりも、ボクにとっては「認知症」が怖ろしい。

つまり、命を失うよりも、生きたままで、そうなることの方を懼れてしまう。

惚けてしまえば、惚けたもの勝ち、困るのは家族だけだ、

なんて云って、おどける人もいるが、ボクはやっぱりそうは思えない。


作品は、老夫婦と、

結婚してアメリカに暮らす姉と、

料理の腕はプロ並みだが、男運の悪い妹、以上四人の東家家族の物語でアル。

元校長で読書好き頭脳明晰であった父が、70歳にして認知症だと診断され、徐々に記憶を失いながら亡くなるまでの7年間の物語。


ここの映画館にはしばしば足を運んできたが、これほど多く老人ばかりで大入りだったことはなかった。

実際、暗闇の中に加齢臭が立ちこめていたのだ。

通路を挟んでお隣の老婦人は、上映が始まって15分程経過したあたりから、すすり上げたり、目元をぬぐったり、半ば過ぎには座席に正座された。


この作品は、

我ら高齢者にとっては、

もしも認知症を患ってしまったら、

イヤイヤ、もしもどころか、4分の1の確率でそうなったなら、

こんな「家族」の中で余生を送り、天寿を全うしたい、

そう思わせられる、

「認知症=長いお別れ」の物語であった。


とはいえ、ボクらは、認知症の夫や妻の介護に、疲労困憊しておられる老老介護の困難を想像できる。

そこで、限りなく辛い親子の物語が生起するのかも、十分に予測できる。

この国で「家族」を美しく語れるなんて、不可能なのだと、・・・。

だから、この作品を綺麗事だらけの絵空事と冷笑する向きの方がおいででも、不思議はない。


でもやはり、だからこそ、こういう作品は存在すべきなのだと思うのであります・・・、なんてね。



本日、枝豆の苗を、植えた。

湯上がり娘である。

さぞや、湯上がりのビールに合うことだろうが、ボクは痛風予防のためビールは飲まない。




ところで、松原智恵子さんは、おいくつになられたのだろう。



















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by ribondou55 | 2019-06-09 21:23 | 古希シネマ | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


by 泡六堂
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