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ご近所巡礼:番外 室生寺・十一面観音菩薩像 //〈お堂の中で・・、甘い誘惑・・・)

 四十数年ぶりに室生寺に訪れた。
 
若かったあの頃よりも、年ごとにボクの煩悩は老獪にして陰険、暗い淵はますます深くなってゆく。


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 さて、みうらじゅんと安斎馨による「勝手に観光協会」の奈良県のご当地ソングは熱烈な「仏像愛」の吐露である。

 お堂の中で 静かに微笑み
 甘い誘惑 揺れるまなざし
 国宝重文 関係ないさ
 俺の求める恋する仏像 

※ブッツ ブッツ ブッツ ブッツ
              仏像の旅

 待たされジラされ 諭され癒やされ
 秘仏公開 胸ときめかせ
 観光目的 関係なしさ
 オレの求める恋する仏像

※繰り返し

きっと奈良なら奈良ならなおさら
般若心経 口ずさみ
出家・在家は 関係なしさ
これはもう恋 本気さ仏像

※繰り返し
          (ブッツ仏像)


仏に恋するなんてなんという罰当たりななどと、腹を立てるお方はこの節ならおるまい。

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確かに奈良室生寺の本尊、十一面観音のふくらむ頬と細めた目とちょっとおちょぼ口の朱色の唇に甘い誘惑を感じる衆生もおいでかも知れない。

誰しもが云うように女人高野にふさわしい神秘的で優艶な仏さんである。

というのは、ボクの中の「常識」が書かせている言葉だ。


さて、あの日、金堂で本尊居並ぶ脇侍や十二神将を間近にして感じていたのはなんだったのか。

狭い金堂の中にバスツワーの観光団が既につめかけていた。

中年のお坊さんがなにやら説明なさっていてしばらくして、団体さんがひけていった。

ボクはご本尊の正面に座って手をあわせてから柱間三間の壇上にいらっしゃる仏さん達をゆったりと観ようとして、観ていた。

時間にして十分、十五分?

だが、その時なにを感じていたのやら・・・、今は思い出せない。

程なく次の団体さんがやって来た。


ボクは金堂を出た。

四十数年ぶりの室生寺だった。


写真は仙台市博物館で展覧会ポスターの一部を拝借。













  


 

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by ribondou55 | 2018-12-08 23:08 | 合掌 | Trackback | Comments(0)

水面を滑りまわって世を過ごし、その上、空を飛ぶ羽も持っているあめんぼは、老蛙の憧れだ。


by 泡六堂