アオムシの糞

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白菜の葉陰に生息するアオムシの糞である。

ボクの自給的菜園にいる。

ブロッコリーにとりついていたアオムシくんで、その姿を確認。


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さて、エリック・カールの「はらぺこあおむし」は、絵本の傑作である。

初版発行は、1969年、日本版の翻訳絵本は1976年初版だという。

ボクの子どももこの絵本は大好きだった。

今は孫の絵本箱に。

月曜日にはリンゴをひとつ、火曜日にはナシをふたつと食べ続け、ぷっくらふとって、さなぎに変わり、最後には蝶となってうつくしい羽を広げる。

心温まる希望の物語。


でも、本物のアオムシは、白菜に、キュベツに、はたまた、ブロッコリーにと、葉物野菜にとっては悪役害虫である。

今は冬野菜がすくすくと成育中である。

朝のワイドショウを半分観て、ボクは歩いて3分ほどの、菜園の見回りに行く。

まず、キャベツの葉の巻きぐあいを点検するのだが、本当の目的は青虫退治である。

狭い菜園であるから、20株ほど観察すればキャベツはおしまい、終わってみると、ボクの右手の親指と人差し指の指先は、アオムシの体液に汚れている。

アオムシは、全くの無防備で、発見されれば終わりである。

軽く指先で触れてやれば、青臭そうな体液を噴き出して、ぷるんと、つぶれる。

アオムシ発見の方法は簡単で、新鮮な糞を見つけさえすればいいのだ。

糞あるところに生き物あり。

実に、アオムシは哀しいものだ。

(もちろん、糞をしなければならないのは人も同様、同じく哀しいのだ。)

見事、モンシロチョウに変身できるとしたら、それは、内輪に見ても宝くじが当たる程度の運の良さであろう。


ボクの畑の多くのはらぺこアオムシには希望はない、としておこう。


でも、それは人間の歴史よりもずっと古くから生き延びてきた昆虫をあなどるというわけでない。

害虫などと云っているのは、人間の都合でしかないのだから。

事実、アオムシはアブラムシ、ヨウトウムシなんぞとともに、家庭菜園家にとっては大いなる脅威なのだ。

蝶にまでなれるアオムシは希だが、死ぬまでは生きる。

ボクにプシュッとつぶされまでは、うまい野菜を食って、糞をして、眠る。

人もほぼ同じだ。

ただし、人をプシュッとする大いなる指先は誰のものかは知らない。


















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by ribondou55 | 2018-11-08 20:56 | 畑にいます | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。


by 泡六堂
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