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撫子の脇を思へば河ばかり  正岡子規

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この撫子は森林公園のボーダー花壇に咲いていた、河原撫子。

 園芸種らしく、撫子にしてはゴージャスでないか。

 河原撫子は、埼玉県では絶滅が危惧されているという。

元々は人に身近な花であったらしく、秋の七草のひとつに挙げられている。

万葉集にも多くの詠まれている。


なでしこは咲きて散りぬと人は言へど我が標めし野の花にあらめやも
                             
大伴家持から紀女郎への贈答歌だという。


さて、子規の句は撫子が咲く傍らには必ず河が流れている、という。

河原撫子と名付けられているのだから、河原のような荒た所でも生き延びる植物なのだろう。

で、すぐ脇には河が流れている。

「河」は無常の隠喩になりがちだ。


なんだか、しみじみとした気持ちになる。








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by ribondou55 | 2018-06-04 22:57 | この一首その一句 | Trackback | Comments(0)

水面を滑りまわって世を過ごし、その上、空を飛ぶ羽も持っているあめんぼは、老蛙の憧れだ。


by 泡六堂