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「モリのいる場所」//さりげなくあることの見事さ

 『モリのいる場所』(監督・沖田修一、2018年)を観てきた。

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 ゆるゆると時が流れる。

 一緒に観た配偶者は、軽くいびきをかいていた。

 それも気にならない。

 ボクらの座席の前々列の高齢者カップルは、予告篇の上映中からずっとボソボソと会話していた。

 それも気にならない。

 映画の中でゆるゆると一日が過ぎてく行く。

この時間の流れには、文化勲章も入りこむことはできまい。


 この間、竹橋の近代美術館で回顧展を観た。

 壁の絵を観ながらとぼとぼと歩いた。

 すると、正直言って、ボクは途中で飽きてきたのだ。

 
 
あの感じに近いものをこの映画でも感じた。

 ボクに守一さんの「芸術」は理解できないのかな。

 にもかかわらず、やっぱり、ボクは守一さんの絵を見かける度にちょっと心がぽかーんとなるだろう。

 
 
好きな映画の一本になった。

全てのキャストがいい感じにさりげない。

品がいい、作品。


ところで、上映中ずっと会話していたカップルは、

スクルーンに映リ出される事にいちいち反応していた。

この映画では、蟻や雑魚や尺取虫なんかも重要な役をふられていたのだが、

このお爺さんが一番嬉しそうに反応したのは、

その尺取り虫君だった。

ボクはそのお爺さんに共感できる。




 

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by ribondou55 | 2018-05-21 23:38 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


by 泡六堂
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