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猫飯の懐かしさ

 ご飯に、それも冷や飯がよいのだが、鰹節を振りかけてから醤油をさし、ざっざっとかき混ぜて喰らう。

 猫飯。

 突然、食べたくなる。

 今、まさにその時。

 還暦もとうに過ぎて、もう少し味覚も洗練されるかと思っていたのだが、幼いころに身に染みついた味でしか満足できないことがある。

 その頃は、貧しかったので、例えばカレーライスにしても、具はキャベツとちくわということも、あった。

 肉は使えずにイカで間に合わせていたことも、時々あった。

 その頃は、家族5人、食卓は卓袱台であった。

 カレーライスは、本当にごちそうで、兄弟皆、おかわりした。

 お袋は、貧しいながらも、料理の腕を生かして、ボクラの腹を満たしてくれた。

 「猫まんま」は、学校から帰って一息ついて、腹が減っていると、夕飯を待ちきれずに、お釜の底に残っている冷や飯で、食べた。

 冷たい飯に、冷たい醤油、鰹節に加えて青のりがあれば、これ以上云うことはなかった。


 お袋は、この頃で云えばパートさん?

 いろいろな仕事をしていた。

 極貧とは云わないが、貧しかったから、お袋の稼ぎはボクラを養うには大切なものであった。

 そこで、三度の飯は、お袋の腕にかかっていた。

 安い食材をどう美味しく食べさせるか、頑張っていたし、実際に美味しかった。

 だから、お袋は猫飯を喰いたいというとよい顔をしなかった。

 だが、ガキというのは仕方ないもので、ちょっと隠れて食べている風な気分が、さらに美味しくさせた。


 で、今は、イカカレーが、猛烈に食べたくなった。

 近日中に、こしらえてみよう。


 
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(森林公園、11/26)








 


 

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by ribondou55 | 2017-11-28 11:22 | よしなしごとあれこれ | Trackback | Comments(0)

水面を滑りまわって世を過ごし、その上、空を飛ぶ羽も持っているあめんぼは、老蛙の憧れだ。


by 泡六堂