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ご近所巡礼:番外 慧日寺跡(福島県磐梯町)// 徳一法師に惹かれて(その1)

 この夏の旅の始まりは、会津で徳一上人の旧跡を訪ねる二泊三日の短いものであった。

 例によって、青春18きっぷののんびり旅である。

 とにかく、7月下旬のお昼近く、ボクは磐越西線磐梯町駅で下車し、空きっ腹をかかえて、慧日寺へ向かった。

 真夏日。

 駅の道案内をじっくりと見て、・・・・見過ぎて、道を誤った。

 駅前から道なりに行って、ひとつめのT字路、ここを右にとあった。

 そこに至ると小学生の一団が通りかかったので、一番年上らしいお嬢ちゃんに道を爺さんは訪ねた。

 ボクが「慧日寺へは右?」と訪ねた時、女の子は明らかに迷い、迷い、やっとのことで、「行けると思う」と答えてくれた。

 ボクは、「地元とはいへ、古寺なんかに興味ないだろうし、迷うだろなー」と、感じたりした。

ナント、通りいっぺんな、子どもは無知なものという、決めつけ、これが、ボクの浅はかさ。

彼女の迷いの意味に気づかなかった。


 そこで右折して行く、歩いて行くと、行けども、行けども、先ほど道案内で記憶した目印となるはずの施設がまったく現われてこない。

 炎天下である、空きっ腹。

 咽が渇く、このままでは熱中症、命さえ危ういと、爺さんは簡単に愚痴にはしる。
 
・・・・・・・・

 とうとう、大きな川とそれを渡る橋まで見えてきた。

駅の案内図に、大きな川を渡るなんてなかった。


 どんな耄碌でも、立ち止まる。

 ボクもそうした。

 見渡すと、遠くに目印らしきもの発見。

 あの△尖り屋根は町役場建築にはありがちではないかと。

確か、案内図の道筋に役場があった。

 

 ボクは、その折、あのお嬢ちゃんを、「ちぇ、地元のガキのくせに、間違った道を教えやがって」と、下卑た思いを持った。

 実に、実に、仏の教えに背く、ボクはくだらない年寄りである。

その尖り屋根を目指して行くと、慧日寺への一本道に出ることができた。


 慧日寺から帰り道でようやく気づいたことは、本来ボクが曲るべきT字路は、ボクの曲った箇所ではなく、更に100メートほど先にあったということ。

 お嬢ちゃんは、「なんでこの爺さん、迷うの?もっと先へ行ってから右の方が、いいのに」と、思ったのにちがいない。

 その上で、お嬢ちゃんは、実は、「訊かれた場所から、慧日寺に行くには」と、この爺さんにためによくよく考えて答えてくれたのだ。

 事実、ボクは遠回りをしつつも、ちゃんと慧日寺に着けたのだから。

 彼女は明らかに、迷っていた。

 「ここから、慧日寺にゆくのに、右に行けいいの?」とボクは訊いた。

 彼女は、迷いつつも「右に行けば行ける」と答えた。

 何度でもいいたい、ボクは、右に行き、事実結果的に到着できた。

 彼女は間違っていない、親切な女の子であった。

 では、なぜ、彼女はまよったか?

 「この爺さんは、もう少し進んでから、右に曲ればいいのに、なぜ遠回りになるここでの右折を訊くのか?ばっかじゃない。でも、行けないこともないわよ。私なら行かないけれど・・・・」と、思いつつも、「年寄りの云うことは、不可解なことが多い、反対するとすぐに逆上でもしかねない。怖い。でも、教えてやろうか?、いやいや、この爺さんイヤに自信ありげに尋ねるし、年寄りのプライドを傷つけてはいけない、・・・」とかとか、と云う感じで、大いに迷いに迷いつつ、本当は、「ここを右に曲ってもいけます。(お勧めしませんが)」と云いたかったのだと、宿に着いてから思い当った。

 馬鹿は、この爺さんでした。

 御免なさい、慧日寺の管理人さんに、地元の小学生に違う道を教えられたと、ボクはつげ口しました。

 もしも、もしも、お嬢ちゃんが、「白髪頭のあわれな爺さんに気の毒したな、もっと親切に答えられなかったろうか」なんて、ちらっとで後悔したら、本当にご免なさいといいたい。


 そのようにして、恵日寺跡へと到着した。


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by ribondou55 | 2017-07-29 11:39 | ご近所巡礼記 | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


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