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『僕とカミンスキーの旅』//これはびっくり、達磨さんが出てきた。

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 『僕とカミンスキーの旅』(監督・ボルフガング・ベッカー、2015年)、ベルギー・ドイツが製作。


 「グッバイ、レーニン!」の監督ボルフガング・ベッカーと主演ダニエル・ブリュールが12年ぶりにタッグを組み、崖っぷちの青年美術評論家と盲目の老画家がヨーロッパをめぐる旅を描いたロードムービー。無名の美術評論家ゼバスティアンは、金と名声のために芸術家の伝記を書くことを思い立ち、スイスの山奥で隠遁生活を送る老画家カミンスキーを訪ねる。マティス最後の弟子でピカソの友人、60年代ニューヨークで「盲目の画家」として脚光を浴びた伝説的な人物であるカミンスキーの新事実を暴くため、ゼバスティアンはカミンスキーが若き日に愛した女性に引き合わせることを画策。年老いたカミンスキーに振り回される、ゼバスティアンの珍道中がスタートする。ゼバスティアン役をブリュール、カミンスキー役を「007」シリーズの悪役ミスター・ホワイトなどで知られるイェスパー・クリステンセンが演じる。(映画comより)

 別にボクには名声も後世にのこるなにものもないのだが、老いだけはこんな身の上にも平等にやって来ている。

 この間観た「海辺のリア」では、今は老いぼれて、いうなれば斑呆けの元名優が、「思い出の中だけで生きてゆくのだ」と台詞を吐いていたが、この盲目?の画家は、のこのことかつての恋人に会いに行くのだった。

 つまり、老いというのは、だれにもやってくる平凡極まりない現象ではあるが、老人ひとりひとりすべて別々な、特別に個人的な出来事であり、当事者であっても、どう体験するかはまったく分からない。

 そのカミンスキーの老いの真実から現われてくる苦い、あるいは、暖かいユーモアがいたるところに、・・・。


 で、達磨さんが登場した。

 何事かを為すためには、或いは飛躍する為には、云うなれば、今の己のすべてを捨てよと達磨は云われたと、カミンスキーさんは理解していたようだ。

 作中の再現ドラマは、慧可という僧が、面壁座禅中の達磨の参禅を申し込んだが許されず、ついに慧可は己の左腕を切り落とし、達磨に差し出して許しを得たというエピソードを下敷きにしているのだろうが、・・・。

 「捨てよ」と云われると、達磨さんの禅宗とは相容れないのだろうが、「捨て聖」といわれた一遍を思い出す。

 ボクは、このお方が大好きで、興味が尽きないのだが・・・・・。



 思いつくままに書いていたら、映画のことをわすれた。


 美術ファンにだけではなく、楽しめるおもろい作品であった。




 

 

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by ribondou55 | 2017-06-23 23:50 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


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