「14の夜」//呆れる程に、馬鹿だった。

 「14の夜」(脚本監督・足立紳、2016年)を、深谷シネマで。

 
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 1987年の田舎町。中学生のタカシは、ずっと家でうじうじしている父親がカッコ悪くて嫌いだ。今日も婚約者を連れて帰ってきた姉に情けない態度で見ていられない。道を歩いているとすぐ絡んでくるヤンキーたちも、鬱陶しいし、隣に住むい幼なじみのメグミがちょっと気になっている。そんなどうにもならない悶々とした生活を送っているタカシが柔道部の仲閒たちと入り浸っている、町に一軒だけあるビデオレンタル屋があった。そして、そこにAV女優のよきしまる今日子がサイン会にやって来るという噂が聞えてきて・・・・。予期せぬ事態、大騒動の果てにタカシはよくしまる今日子に会えるのか・・・・・?(作品のチラシ)

 1987年というと、あの「スタンドバイミー」が公開された年である。

 ゴーディら4人の少年は、英雄になろうと、森の奧に放置されているという死体を探しに出かけたのだが、彼らより2歳年上のタカシたち柔道部4人組は、よくしまる今日子のおっぱいを吸えるかも知れないと、レンタルビデオ屋へと、チャリンコで向かうのだった。

 もうこれだけで、OKである。

 1988年には、日活ロマンポルノが打ち切られる。

 わざわざ映画館にゆく必要もなくなったのだ、中学生の本箱の奧にまでエロビデオは行き渡りつつあった。

 そんな頃の14歳の「悶々」を、大いに笑いつつも、それがそれなりに、青春映画のピュアさも大いにあって、ちょっと、イケテル?いい作品になっている。

 さすが、「百円の恋」の脚本家である、期待を裏切らない。

 光石研のダメ親っぷりは、素敵だ。

 その息子、父を馬鹿に仕切っているタカシの「14歳っぷり」も健気である、中途ハンパさとビビリの所が、すごく、共感できる、・・・・・と、還暦爺さんの感想・・・・・?

 その他、登場する少年達がいい感じ、ヤンキー振りもいい感じ、嘘くさくない。

 どうでもいいが、付け足すと、ヤンキーがタカシたちをパシリにしたり、暴走族に喝上げされるのは、あれは「いじめ」ではない、単純な非行であり暴力である、「いじめ」というのは、モットたちが悪い。

 それと、ビデオ屋の姉さん(内田慈)の優しさは、捨てがたい。

 そういう少年たちが棲息できた時代だった。

 これは、高偏差値お利口馬鹿のなれの果ての先生方や教育勅語もイイコト書いてあるよ的な脳天気ジジババ必見の作品である。

 イヤイヤ、やっぱり絶対に見せない方がいいな。

 ・・・・・・・・!

 ところで、この監督さん「百円」とか「14歳」とか、数値化が好きなのだろうか。







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by ribondou55 | 2017-04-11 22:57 | 還暦シネマ | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。


by 泡六堂
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