2016年 12月 04日
働く人たち

秩父鉄道のとある小さな駅で下り電車を25分ほど待つことにした。
ホームに立つと、保線の人々が4人でチームを組んで、枕木の交換作業をしていた。
秩父線は単線であるから、上り下りの電車がこの駅に停車する、急行も通過する。
その合間をぬって、交換作業をする。
枕木一本の交換に、5分はかかる。
老朽化した枕木を線路の下から抜く出して、新しい物と交換する。
写真の白い枕木は、交換されたものだ。
すべて手作業。
敷石に埋もれている枕木の周辺のごろごろした石を掻き出して、傷んだ枕木を抜き取るのだが、そのあとに新しい枕木を差し込むために、石をうまく処理するだけでも重労働のように見える。
二人が石を掻き出し、もう二人が枕木の交換セッテングに当る。
電車通過の合間にだ。
若い作業員は、年長の人にびしびしと強い調子で注意される。
それに、きちんと応答をして、身体を動かしている。
鉄道の安全運行の裏方、この鉄路を保全する現場が誠実な人たちの職場であることが伝わってきて、これから秩父に夜祭りの宵宮見物見物へなんていう役立たずの隠居じいさんの目にはまぶしい。
ありがたいことだ。
新聞を開けば、金のためにはなりふりかまわないという話題ばかりだ。
博打場を開いて、経済成長を・・・・、忘れている貯金は国家が召し上げる・・・・、イヤだイヤだ。
額に汗して働く若者が、幸せになれる国になることを願う。
by ribondou55
| 2016-12-04 12:00
| 世界は昏いか?
|
Comments(0)