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それはひとり という鳥だ  寺山修司

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 我が家のトイレ脇にある本箱は、数十年にわたって何時かは読もうと思って買ってきた本が、ぞろっと押し込んである。 

 そういうのが、キッチンダイニング隅の書棚や、無用になった子ども部屋の押し入れや、三畳半の書斎の壁一面に出番を待っているが、たぶん多くは日の見ることはないだろう。

 背表紙だけではなく本文までが黄ばんできた奴も多数。

 ボクが死んだら、すぐに処分、そう子どもたちは憎まれ口をたたく。

 で思うのだ、できたら古本屋などには売らずに、一緒に火葬は無理だから、焼却場へもっていってと。

 ボクの蔵書である、稀覯本なんぞ一冊もない。

 あの世でゆっくり読みたいのではない。

 ボクは死後に自分の本箱が覗かれるのが、イヤなのだ。


 トイレ脇の本箱から、今朝は寺山修司の「赤糸で縫いとじられた物語」を手にして、便座に腰をおろした。 

 その昔、心ときめいた、めくるめく寺山ワールド。 

 童話集である。 


  なぞなぞ たてろ 
  同じ鳥でも飛ばないとりはなあんだ? 

  それはひとり という鳥だ    

 『壜の中の鳥』のボク的には、挿入歌である。 


 さて、トイレに、適した本かどうかは、分かりませんが。



 

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by ribondou55 | 2016-09-18 16:25 | 読み捨てご免 | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


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