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姥捨た奴も一つの月夜哉  一茶

 子どもの頃、十五夜どろぼうをはたらいた。

 お供え物を盗み取るのだ。

 大人たちは、知らぬ振り。

 ハロウィンは子どもたちが仮装して、お菓子をもらい歩くというが、案外、アレに近かったかも知れない。

 ぼくのお袋は、その風習を嫌がった。

 だから、こっそり家を抜け出して悪ガキたちに合流するのだが、・・・・、家に帰るとお袋は怒ってはいなかったが、不機嫌そうな顔で待っていた。

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 今は合併して熊谷市であるが、以前は隣町だった「妻沼町誌」(昭和52年)には、「十五夜」の風習についてこうある。

 一般には小麦まんじゅう、またはぼたもちを作って、果物野菜など、縁側にしつらえた台の上に、ススキ、シオンの花(通称十五夜花)とともに月に供えて祭る.なお、供物は、十五とか、五つとかという数をあげる。昔、この夜村の悪童たちが、この供物をとってまわるという風習があった。

 ボクは、熊谷の郊外で育ったのだが、ボクラの村でも同様だった。

 いうまでもなく、ボクは悪ガキと云えるほどの子どもではなく、謂わば「金魚の糞」であったのだが、・・・・。

 十五夜がめぐってくると、あの夜のお袋の顔が思出される。


 我が家の十五夜は、昔ながらにススキとシオンを飾り、小麦であん入りの炭酸まんじゅうを供える。

 カミサンは、果物、野菜も必ず「五つ」を守って、今夜は畑でできたゴーヤまで五本だった。

 でも、さすがに南瓜は、ひとつなのだった。


 ススキとシオンは畑の脇に植えてある。

 このごろは、自生するススキも稀になり、ご近所さんも重宝している。










 

 

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by ribondou55 | 2016-09-15 23:29 | この一首その一句 | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


by 泡六堂
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