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「ボーダレス ぼくの船の国境線」など

 こんな季節である。

 レンタルDVDをまとめて観る。

 「オデッセイ」(監督・リドリー・スコット、2015年)から始めよう。

 火星にひとり取り残された宇宙飛行士のサバイバルを緻密な科学描写とともに描いた、アンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」を映画化。極限状態の中でも人間性を失わず、地球帰還への希望をもって生き続ける主人公マーク・ワトニーをマット・デイモンが演じ、「エイリアン」「ブレードランナー」などSF映画の傑作を残してきた巨匠リドリー・スコットがメガホンをとった。火星での有人探査の最中、嵐に巻き込まれてしまったワトニー。仲間たちは緊急事態を脱するため、死亡したと推測されるワトニーを置いて探査船を発進させ、火星を去ってしまう。しかし、奇跡的に死を免れていたワトニーは、酸素は少なく、水も通信手段もなく、食料は31日分という絶望的環境で、4年後に次の探査船が火星にやってくるまで生き延びようと、あらゆる手段を尽くしていく。 (映画comから拝借)

 今でも行われているのか知らないが、中学か高校あたりの映画教室にうってつけのプログラムになるだろう。

 登場する人物たちも、皆が皆、「善きアメリカ人」である。

 まあ、毒にも薬にもならない。

 ただ、火星で初めての農作物であるジャガイモ、ボクも最近畑から収穫したのだが、・・・・ちょっと、姿が作り物・・・、できることなら、きちんとジャガイモの栽培をして欲しかった。

 枝葉末節な感想である。

 「ブリッジ・オブ・スパイ」(監督・スティーヴン・スピルバーグ、2015年)は、好きだな。

 スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、ジョエル&イーサン・コーエン脚本とあっては、手堅すぎるほどで、つまらなくなるはずがない。

 トム・ハンクス演ずるところのジェームス・ドノバンは、弁護士であるとともに、政治的交渉者。ドノバンは1962年の捕虜となった米国のパイロット、フランシス・ゲーリー・パワーズ (Francis Gary Powers)とソビエトスパイ、ルドルフ・アベル(Rudolf Abel)の人質交換、および1962年のキューバーでのピッグス湾事件失敗による1113人の米国人捕虜の帰還交渉で広く知られている。(ウイキより拝借)

 まさに、さまざまな「思惑」で、「法」が揺らぐ、捻じ曲げられる、骨抜きにされる、そんな今日この頃、一見之価値有り。


 「残穢 ー棲んではいけない部屋ー」(監督・中村義洋、2015年)

 小野不由美の原作の方が、もっと怖いだろうなァと、思いつつ観た。

 せっかくの竹内結子も橋本愛も、ぱっとしなかった。

 ホラーとしても、煮詰まっていない。

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 「ボーダレス ぼくの船の国境線」(監督脚本・アミルホセイン・アスガリ、2015年)、主役の少年を演ずるアリレザ・バレディがすばらしい。

 サヘル・ローズさんのトークイベントでのことば。

 出演している3人は、ペルシア語、アラビア語、英語と言葉は違うけど、ぶつかりあいながら、次第に心が通じていきます。最初、船の中にヒモで境界線を作ったのが、子どもたちはいつのまにかヒモで作った境をはずしています。国境があるからこそ出来た溝を、子ども目線で教えてくれる。
 舞台はおそらくホッラムシャハルだと思います。去年、自分が生まれた町を訪れたのですが、川から観た風景にすごく似ています。イ・イ戦争の時に一番被害にあった場所で、廃船もいっぱい浮いています。川に、いつのまにか、誰かが国境線を引いて、向う側には兵士がいる。生まれた場所が違って、言葉が違うだけで、同じ人間なのに敵対している。なんのためのボーダーなのだろうかと思いました。
中東というと、いっしょくたにされますが、それぞれ人も文化も違います。小さい時に大人から教わった隣の国の人は怖いということをほんとうだと思い込んでしまったりしています。この映画では、アメリカ兵を悪者に描いてない。闘っているのは家族のため。闘いたくて、ここに来ているのじゃない。どこかで犠牲になっているのが人だと思います。 「シネマジャーナル スタッフ日記」から拝借。
 

 ほんの一瞬に近い間であったが、この廃船の中は、ボーダレスになりえた、これは「希望」につながるのがが、・・・、いつだって「希望」打ち砕かれてしまう、・・・、砕かれ続けている。




 

  
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by ribondou55 | 2016-07-05 22:39 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)

水面を滑りまわって世を過ごし、その上、空を飛ぶ羽も持っているあめんぼは、老蛙の憧れだ。


by 泡六堂