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「団地」、ささやかな存在が、・・・。

 「団地」(監督・阪本順治、2016年)を観てきた。

 是枝監督の「海よりも深く」も、団地の物語であったが、今度のは、ずばり「団地」。

 
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 この映画、後半の展開をバラすと、元も子もなくなるので注意しよう。

 ボクは、団地に住んだことはないので、住み心地の本当のことは分からないが。

 それでも、北関東の田舎の半市街、半田園といった境界に住んでいれば、まだまだ配偶者などは、村内に住む人々のあれやこれやに精通してしまうらしい。

 情報のほとんどは人づてのもので、つまり「うわさ」である。

 そのあることないことの言説の話題の主にもしも自分たちがなってしまったらと、想像するだに恐ろしいのだが、だから云って、人の口に立てられないだから、結局は、人の噂も75日と、腹を据えるしかないのだろう。

 「団地」は、あるいは、「村」とも見なせるようだが、・・・・、云うまでまでもなく、そのような感覚はもう昔々のこと、噂がゆききするのも、コミュニティが成立していればこそ、今時は、多くの団地でも村でも、誰にも気づかれずひっそりと亡くなってゆく老人が絶えることない、そういう世界だ。

 いずれにしろ、藤山直美と岸部一徳の夫婦が、あらぬ噂のどたばたに見舞われるのだが、その団地的な騒動の裏に、壮大にして、生命の進化にかかわる物語が隠されて進行していたという、・・・。


 で、本題に関わらないが、面白かったことをあげておこう。
 
 この映画で、藤山直美のおばちゃん振りは、堂に入ったものだったが、・・・、どうしても演技力を見せつけるお芝居だなと、思った。

 ボクの知る時給八〇〇円ぽちぽちのおばちゃんたちの「臭い」が薄い。

 役者さんというのは、たいへんだ。

 おばちゃん役としては、「恋人たち」の成嶋瞳子だな。


 それと、岸部が団地の自治会長?選挙に落選して、いじけるあまり、床下収納庫に閉じこもるというのは、なかなかいい。

 というより、すごくいい、つまり、これは穴があったら入りたい的な心情でない、つまり、本当に消えて無くなりたい・・・、その方に近い。

 押し入れだと、年端もゆかないジャリのいじけになってしまう。


 岸部が、牧野博士の「学生版 牧野日本植物圖鑑」を片手に森を散歩するのが、日課というのも、イイ。

 が、老眼には、ちょっときついので、どうかなあーと。

 
 まずまずの作品でした。



 
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by ribondou55 | 2016-06-09 10:36 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


by 泡六堂
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