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『牡蠣工場』を観てきた。

 『牡蠣工場』(監督・想田和弘、2016年)を観た。

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 映画comの解説を借用する。

 「選挙」「精神」の想田和弘監督が、岡山県の牡蠣工場で働く人々の姿を記録したドキュメンタリー。ナレーションやBGMなどを排した想田監督独自のドキュメンタリー手法「観察映画」の第6弾として製作された。瀬戸内海に面した岡山県牛窓。かつては20軒近くあった牡蠣工場も過疎化などにより、今では6軒に減ってしまった。宮城県南三陸町で牡蠣工場を営んでいた渡邊さんは、東日本大震災で自身の工場が壊滅的な被害を受け、牛窓の地に移住し工場を継ぐこととなった。労働力不足のため、渡邊さんの工場でも中国からの労働者を雇い始めたが、言葉や文化の違いによるコミュニケーションの難しさに直面する。隣の工場では、早くも国に帰る脱落者が出た。牛窓という小さな町の日常から、グローバル化、少子高齢化、過疎化、労働問題、移民問題、さらに震災の影響など、日本が抱えるさまざまな問題が浮かび上がる。


 そういうことである。

 ボクらは、さりげなく過ごしている日常が実はさまざまな問題に浸食され、変えられ、揺さぶられているということに、自覚的でない。

 いつものように、観客はスクリーンを見続けるだけの作品である。

 でも、ちょっと今回は、「私」が垣間見えるか?

 ともあれ、牛窓という小さな港町とそこで営まれる牡蠣剥きの工場に起きていることは、身を凝らし耳をすませば、ボクの住む北関東にも、もうしばらく以前からあったぞと、いえば確かに見えていたことである。

 その問題の一つ一つをつまみ上げようとすると、芋づるのようにずるずるとあれもこれもと関わり合い絡み合った諸々の問題が引きずりだされてくる。

 もう、お手上げだ、そんな気分になる。

 ひたひたと寄せてくるあれやこれやは、ボクらの日常の全局面を変質させていく。

 なくしてもよいもの、なくしてならないもの、うけいれてよいもの、断固拒否を貫くべきもの、・・・、平穏に喰い、睡り、排泄できる日常をどう守ってゆけるか、考えよう。



 
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by ribondou55 | 2016-05-20 23:26 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


by 泡六堂
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