人気ブログランキング |

『賤しげなるもの』(徒然草第七十二段)に。

 PC回りに置いてある書棚で、手の届く範囲に岩波文庫の「徒然草」と、佐藤春夫訳の河出書房版「現代語訳 徒然草」がある。

 座右の書なんてモノじゃないので、念のため。

 時折、それこそ手持ちぶさたの折に、手に取るにこれは格好のものなのだ。

 そこで、七十二段を佐藤春夫訳で。

 卑しく見苦しいもの。身の回りに日用品の多いこと。硯に筆が多く入っていること。持仏堂に仏が多いの、前栽に石や植物が多いの、家の中に子孫が多いの、人に面会して言葉が多いの、願文に善事をほどこしたことを多く書き立てたの。多くて見苦しくないのは、文庫に積みこんである書物、掃きあつめの埃。

 
反論の余地はない、まったく同感です。

 とにかく、身の回りをシンプルにせよ、持ち物は最小限に、身の程をわきまえて謙虚に生きよということだろう。

 配偶者は、年を取ったのだから、一層身綺麗にせよと、だらしないボクを叱りつけるのだが、案外そんなことも、兼好さんの生活感覚に通じるモノがあるかも知れない。

 我が隠居生活も兼好さんの言われるようにと思うのだが、この後一生使わないだろう椀や皿が台所の棚やら隱しにぎっしりと詰めこまれているのを一つとっても云うまでもなく「一事か万事」、がらくたがあちこちに、・・・。

 がらくたは、ボクのすれっからしの性根にもぶら下がっているのだが、まだ、生乾きのものもあるらしく、時折腐った臭いまでしてくるのだ。

 こまったものだ。


 でも、無用なモノであっても、集めてみると使いようでは、アートなんてね。

b0018682_23182642.jpg






 
トラックバックURL : https://ribondou.exblog.jp/tb/25785887
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Tracked from http://www.v.. at 2016-11-30 02:39
タイトル : http://www.valras-plage.net/..
蛙声DIARY... more
by ribondou55 | 2016-05-11 23:18 | よしなしごとあれこれ | Trackback(1) | Comments(0)

水面を滑りまわって世を過ごし、その上、空を飛ぶ羽も持っているあめんぼは、老蛙の憧れだ。


by 泡六堂