家庭菜園愚案1・・家庭菜園家のゴールデンウィーク

 ボクが愛読するテキストの一冊、昭和21年終戦直後に著された本の復刻版、レトロだが、読み物としても味わいのある。

 なんとなく、かの宮沢賢治が農民に肥料を設計し指導した時、こんなふうに語りかけたのではないかと、勝手に想像した。

 著者大井上康氏は、「巨峰」の交配、育成に成功された方だという、「栄養周期理論」を提唱された。

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 五月になった。

 世間は、ゴールデンウィーク。

 今日は2日、無粋な一日、連休を分断している。

 4月末から、茄子や胡瓜などの夏野菜のための畝作りなどとここに書いたが、実はあまり進んではいなかった。

 ついに、本日、ようやく茄子と胡瓜を定植する畝を作った。

 ボクは、畝に黒マルチを張る、地温が高い方が生育によいと聞いたからだ。

 毎年、この時期には苗が大量に店頭に出ることは周知のことだから、昨日までに数カ所の野菜苗の販売店を巡った。

 種苗の専門店、ホームセンター、JAの直販店、個人経営の育苗屋、どこも多くの人で賑わっていた。

 販売する側も、いざゴールデンウィーク商戦到来ばかりに、力を入れている。

 一般家庭菜園家にとって、この連休ほど畑仕事に打ち込める機会はないのである。

 お客さんは、すこしでもよい苗を手に入れたいと、目を懲らしていた。


 家庭菜園ブームは、いまやちょっとした規模の経済効果をあげているのではなかろうかと、思われてくる。

 ボクの住む埼玉県の北部は、おおざっぱにいえば、田園地帯である。

 多少の都市化はあるが、妙に元気な深谷市をのぞくと、沈滞した地域だ。

 熊谷がワールドカップ開催地になるとかいうが、ボクのような隠居暮らしのモノには、ピンと来ない。

 ラグビー場は、Myサイクリングコースのひとつであるが、しばしば試合観戦に時を忘れて、サイクリングを中断する、その程度には、ファンである。

 しかし、家庭菜園家の勢いほどには、ワールドカップ熱がボクには届いてこないのだ。

 なぜに、これほどのブームなのか?

 少し、考えたい。



 

 



 前掲の「家庭菜園の実際」の記述

 下肥のごときは、何か甕にその他の容器に入れて、雨水のかからなように、少なくとも三週間や五週間くらいはおいて、十分腐熟させてもらいたい。できれば一か月くらい腐らせておくのがよろしいのである。それは、腐らない下肥は、往々にして作物を害するし、すぐのは効かず、後になって効いてくる危険もあるし、また、人間の保健衛生の上から言っても寄生虫の卵などあって、はなはだ危険であるから、ぜひ腐熟させる方法や設備を研究して、何とかそれを励行してもらいたいと思う。

 下肥とは、人の糞尿である。ボクらが子供の時分には、少なからぬ人たちが下肥を利用していた。

 下肥は、窒素を豊富に含むもので、野菜作りには欠かすことの出ない栄養素だから、古来より利用されてきた。

 最近は、だれも使わない。

 ちなみに、ボクはガキの時分、肥溜めに右足を突っ込んだことがある。

 ボクはこの本で、肥溜めは、腐熟のために必要な設備であったとうことなのだ、と知った。
by ribondou55 | 2016-05-02 21:33 | 畑にいます | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。


by 泡六堂
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