「若冲展」をやりすごして、象に会いに行った。

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 昨日、上野で若冲の展覧会を観るつもりでかけた。

 上野公園は、いつもにもまして大変な人出で、修学旅行の中学生君たちもたくさん見かけた。

 会場の東京都立美術館へのアプーチにさしかかると、すぐ右手の建物の階上の開けた窓越しに、ぎっしりと立ちならぶ人々が見えた。

 ボクは、ないごともないように通り過ぎて、そのまま動物園のチケット売り場へと向かった。

 動物園の正門は工事中で、チケット売り場が美術館前を少し奥に進んだところに移動しているのだった。



 すっかり田舎の静けさになじんでしまったボクは、都人ばかりの人込みは御免被るのであります。


 そういうことでいうと、今週の火曜日に観た足利市立美術館の「画家の詩、詩人の絵ー絵は詩のごとく、詩は絵のごとく」展は、すばらしく心地よい時間をすごせた。

 展示室に数人の人影、もちろん、人の声は聞こえてこない。

 展示作品も、よく考え抜かれた作品であった、展示作品の所蔵先を目録で確認すると、全国から集めれている、ごくろうなことでした。

 実に楽しかった。

 (でも、入場者が少ないというのは、企画する側としては大変だろう、何に寄らずお金が第一の世の中、それでもこうして美術館を維持してゆく足利市民は、立派であります。)
 
 で、ボクは動物園に入園した。

 十年ぶりくらいか、とにかく久々であった。

 ここでは、幼稚園児がたくさん遠足に訪れていた。

 子どもがたくさんいるのは、うれしいものだ。


 ゆっくり、ゆっくり園内を歩いた。

 大昔、母がボクら三人の子どもを連れて、ここへ何度か連れてきてきてくれた、その頃のことを思い出そうとしたのだが、まったく何も浮かんでこない。

 鬣のある雄ライオンはもういないのか?みかけなかった。


 象の目が、みたいとおもった。

 まどみちおさんの絵を、足利で見たのだが、それまでみていた画集の印象にもまして、びっくりした。

 鉄筆のようなものひっかき跡と毛羽だった色面。

 心の深くにある暗いなにかが、見えてくような感じがした。

 激しいモノを感じた。

 まどさんの「ぞうさん ぞうさん おはながながいのね・・・・・」という歌を、ボクはまどさん詩を読む度に、BGMのように頭の片隅で思い出す癖がある。

 その絵を見ながらも、ボクはその歌をどこかで聴いていた。

 だから、象を見に行きたくなったのだ。

 鼻ではなく、目なのだが。


 


 
by ribondou55 | 2016-04-23 23:17 | ちょっと、そこまで | Comments(0)