人気ブログランキング |

新美南吉『りんごの車』の温かさ

 一昨日、土曜日のこと。

 沼田の方へ林檎を買いにいった。

 ひさしぶりに妻の母親を交えて、我ら夫婦と三人でドライブした。

 沼田インターから、すこし山間に入ったところに、お目当てのりんご園はあった。

 あたりは、紅葉のまっさかり。

 林檎狩り、という体だが、ボクラは買いにいった。

 「陽光」という種類がおおく、こぶしが二つくらいに大きなものが、稔っていた。

 それに、「ふじ」。

 「ふじ」には、蜜がたっぷりだった。

 配偶者は、果物好きで、林檎にも詳しく、彼女の目下のお気に入りは「シナノスイート」という種類らしく、ちょっと残念らしかった。

 配偶者の母は、初めて林檎を枝からもぎ取ったと、嬉しげであった。

 林檎ジュースもごちそうになり、当地のコシヒカリのおにぎりと自家製味噌のナメコ汁もサービスだった。

 我ら三人、もうこれでお昼ご飯も要らないねといいながら、袋一杯に詰めこんだ林檎を下げて車に戻った。

b0018682_14372268.jpg



 新美南吉の『りんごの車』の車は、手押し車であろうが、この詩、何度か繰り返して読んでると、ほんわりと、あたたかみが伝わってくる。


     りんごの車     新美南吉

   りんごが三かご
   のつてる車、
   ころころいつた。
   子供が押した。
  
    (りんごが一かご
     あちらで売れた。)

   りんごが二かご
   木箱の車、
   ころころいつた。
   子供が押した。

    (りんごが一かご
     こちらで売れた。)

   りんごが一かご
   のこつた車、
   ころころいつた。
   子供が押した。

    (りんごが一かご
     どこかで売れた。)

   帰りは子供が
   のつてる車、
   ころころいつた、
   お家の方へ。



 帰り道、車を押しているのは、お父さんか?お母さんか?あるいは、お兄さんか?お姉さんか?はたまた、おじいちゃんか?おばあさんか?

 ボクは、お父さんだと、断言できる。

 

 
トラックバックURL : https://ribondou.exblog.jp/tb/25073045
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by ribondou55 | 2015-11-09 14:37 | この一首その一句 | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


by 泡六堂
カレンダー