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「0.5ミリ」の歩み寄り

 『0.5ミリ』(監督脚本・安藤桃子、2014年)を、深谷シネマで観た。

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 小説にしろ、映画にしろ、ほんわかした予定調和的な、どこかで聴いたような「イイ話」、毒にも薬にもならない感動話が好まれるこの頃であるが、そんな時流に別に抗っているわけでもなさそうだが、この作品、なかなか厳しいコース目がけて、切れのよい直球がほうられてくる。

 登場する康夫・茂・真壁義男 ・佐々木健、そして片岡昭三 に、同じ高齢者としてのボクは、身に覚えがあることも、ないこともあったのだが、196分を結構、くどいとも、冗長ともケチをつける箇所すらなく、それぞれの老人がおもしろおかしく、いい感じでみおえることができた。

 それはもちろん、安藤サクラ演ずる山岸サワが、老人との「関係」性をじりじりと『0.5ミリ』ほど詰めて行くことのなかで起きてくる老人たちの『変容』、それはスクリーンを観ていたボクら観客の喜びでもあった。

 片岡マコトさんの件は、これまでの映画にも小説にもあまり例のない物語であった、でもこれも高齢者を交えた家族の問題で、ああそういうことも、あり得るだろうと思ったのだが、マコトさんをマコト君へと転換した母雪子さんこそが気の毒でならない、そんな気がした。

 評判の高い作品、期待通り、たっぷりと観た、そんな感じもして、お得感もたっぷり、イイ作品だった。



 

 
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by ribondou55 | 2015-04-30 21:46 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


by 泡六堂
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