『友よ、さらばと言おう』、だって。

 『友よ、さらばと言おう』(監督:フレッド・カバイエ、2014年公開)

 ハリウッドリメイクもされた「すべて彼女のために」や「この愛のために撃て」など、フィルムノワールと現代的アクションを融合させた作品で名を上げたフレッド・カバイエ監督が、男同士の友情を軸に描くサスペンスアクション。南仏トゥーロン警察に所属する優秀な刑事のシモンとフランク。しかし、シモンは勤務中に人身事故を起こしてしまい、服役して妻とも離婚。その人生は一変する。出所後、警備会社で働いていたシモンは、離れて暮らす息子が殺人事件を目撃してしまい、命を狙われていることを知る。息子を守り抜くため、シモンはかつての良き相棒であったフランクに協力を仰き、2人は強大なマフィア組織に立ち向かうことになる。 映画comより拝借

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 シモンは、バンサン・ランドンが演じている。

 『母の身終い』で、ダメ息子を演じていた人だ。

 目が印象にのこる、どちらかというと寡黙がちな役どころで、目の表情で演技する?、我が国のスターさんにも多い。

 この映画でも、わかりやすいキャラクターを演じている。

 『友よ、さらばと言おう』では、なんだかちんぷんかんぷんだが、原題の『mea culpa』であれば、「不徳の致すところ」なんてことらしいから、見終わってみれば、まったくストーリーに対してベタな題名である。

 普段は信頼し合っている相棒の一方が、ふとしたことから裏切りをはたらく、そのことへの良心の呵責から、窮地に陥った相手を命を賭けて献身的に助ける、ついには、そのことで命を落とすのだが、いまわの際に罪を告白して、二人の友情は真に揺るぎないものにまで昇華して行く。

 まあ、よくあるストーリーだ。

 それでも、だらだらと観てしまうのは、バンサン・ランドンの雰囲気かも知れない。

 どうみても、世渡りベタの、うだつの上がらない単細胞のシモンではあるが、心根がよい、それにうまく役者さんがマッチしている。

 古今東西、こういう人物像に、観客は案外弱い者らしい。

 命を狙われる、シモンの子どもの名演技振り、子役ってすごいなあと、感心する。

 それにしても、『友よ、さらばと言おう』、この邦題、センスの欠片もない。
by ribondou55 | 2015-01-14 11:23 | 還暦シネマ | Comments(0)