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『桐島、部活やめるってよ』を観たりしたこと。



チューリップ広い宇宙のここに咲く    泡六堂


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 庭先に咲いている。

 そのチューリップからほんの1メートルほどの所に放置されている水槽には、冬を越えて緋目高が棲んでいる。

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 そんな風に春なのにとても乾燥している。

 それでも絹さやの収穫、ほんの少しだが始まる。

 インゲンを直播きしたいと思っていたが、こうも乾燥していては畑であれば水やりが大変なので、ポットで苗を作ることにした。

 ついでに、キュウリ・トウモロコシ・下仁田葱も、ポットに蒔いた。


 『日本の文脈』(内田 樹・中沢新一)を拾い読みする、失礼ながら「個室」で。

 ところが、たとえばヴァレンタインデーにチョコレートを渡したときに、心がチョコレートと一緒に動きますでしょう。チョコレートというものだけじゃなくて、そこに込められた思いが移動します。もの+αで移動している「α」のことを、昔の人は「霊」と呼びました。(中沢)

 ボクが怖がっていたものが、何か、教えられたかも知れない。


 『桐島、部活やめるってよ』(監督・吉田大八、2012年)を昼飯を食べながら観た。昼は、配偶者が不在につき、日清チャルメラ(醤油)の卵とじ、葱大量、焼き海苔投入である。これは、独身時代からのボク流の食べ方だ。

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 映画は、たいへんいい。

 丸の内ルーブルを筆頭とした日本全国132スクリーンで公開され、初日は新宿バルト9で舞台挨拶が行われた。公開後は口コミにより話題となり、8か月にわたりロングラン上映された。
第34回ヨコハマ映画祭作品賞および監督賞をはじめ、第67回毎日映画コンクールで日本映画優秀賞および監督賞、第36回日本アカデミー賞では最優秀作品賞を含む3部門で最優秀賞を受賞したほか、出演者も多くの新人俳優賞に輝いている。
ちなみに8月に封切られた邦画が日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞したのは1990年(第14回)の『少年時代』以来、22年ぶりであった。


 ウィキによると、そんなだそうだ。日本アカデミー賞というテレビ番組は当てにはならないが、評判がいいのはよく理解できた。

 橋本愛、東出昌大を続けざまに朝の連続ドラマに起用したNHKは、目端が利いていたということも、わかった。

 多分原作がいいのだろうが、肝心の「桐島」くんは完全不在という、それがこの映画のみそだというのはいうまでもない。

 しかし、不在だからと云って、桐島くんは透明人間ではない。登場人物には、それぞれの「桐島」がくっきりと見えている。

 云ってみれば「桐島」は、一つの基準的標識のようなもので、「桐島」と自分の差異を確認することで、自分という存在の有り様を確かめているかのようだ。

 その桐島くんがきれいさっぱり跡形もなく消えてしまった。

 さて、どうする。

 そう、そんな奴は消えてしまったほうがいいのだ。

 まず、誰もが己の中に飼っている「桐島」くんを、どっか土手の下なんかに捨ててきた方がいい。

 本当に、「桐島」くん、消えてくれてありがとう。

 教室内カーストなんて、くっだらないことだって、超越できる。

 

 そんな風に、高校生諸君は観たかな?


 

 
 
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by ribondou55 | 2014-04-15 21:51 | 還暦シネマ | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


by 泡六堂
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