『暗闇から手をのばせ』のやさしさ

 大雪から5日目であるが、たくさんの雪が残っていて、路面の至る所で凍結がある。

 昨日は、スパーから生鮮野菜のほとんどが消えた。

 コンビニでも弁当が販売されていないという。

 さて、本日はいかがなるだろう。

 ボクの畑はゴム長がすっぽり隠れるほどの深さの雪に一面おおわれていて、手がつけられない。

 大根や葱のストックが切れてしまうので、収穫したいのだが、冷たい雪を相手に面倒くさい。

 まして、ほうれん草や春菊はほりだすこともできない。

 こんなだから、ねぎ一本100円に配偶者が驚いていたが、そんなものだろう。

 じゃがいもの植え付けを予定していた人は、焦っているかもしれない。

 ボクは、今年はジャガイモは、食用の残りを植えようと思っていたので、余り気にしていない。


 さて、昨夜観たDVDは『暗闇から手をのばせ』(監督・戸田幸宏、2013年)である。



 映画comの紹介をコピーしておく。

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 グラビアアイドルで女優の小泉麻耶が、障害者専門のデリヘル嬢を熱演したドラマ。「楽そうだし、体が動かないから怖くなさそう」という軽い動機で障害者専門のデリヘル業界に飛び込んだ沙織は、全身タトゥの入った進行性筋ジストロフィー患者、自らの障害をネタに本番行為を要求する常連客、バイク事故で自由を奪われ殻に閉じこもる青年といった客たちに出会い、衝撃を受ける。しかし「それでも生きていく」ことを選んだ男たちに接するうち、沙織のなかにある変化が訪れる。NHKの番組などでディレクターを務めてきた戸田幸宏監督の長編映画デビュー作。第23回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭のオフシアター・コンペティション部門でグランプリを受賞した。

 ボクは、一昨夜晩観た『風切羽』に続いて、アタりであった、内容とはすこしチグハグかも知れないが、とても『いい感じ』で見終えた。

 ボクも数名の障害を持つ知人がいるが、デリヘル嬢の沙織さんのような接し方が、もっともよいと、経験的に思う。

 もちろん、「その行為」を指すのではない、障害者に向き合う際の心持ちの問題でありますよ。

 これまで、自分の障害を率直に受け入れておいでの障害者の強さに何度もうたれることがあった、同じように向き合うこちらも彼や彼女のありのままを受け入れることがたいせつなのだと思う。

 小泉摩耶さんという女優さんを初めて知ったが、その「普通な感じ」が、とてもいい。

 大家が作った女中さん映画をふと思い出して、ボクは沙織さんのほうにシンパシーを感じた。(女中さんを馬鹿にしているのではない、大家のつくった女中さんのイメージは、間違うと、大家の意に反して「取り戻せ日本」的な心情を刺激して曲解をされる危険性があると思うからだ。歴史家は、明治から昭和初期にかけての子守や女中といった階層の人々の実態がどんなに過酷であったかをきちんと掘り起こしてほしいものだ。)

 戸田幸宏という監督は、物事をきちんとわきまえている方だという印象を受けた。近来においては、貴重な資質である。


 以上だが、昨日の散歩スナップ。道路脇に雪が山積みされているいつもの散歩道が、見慣れない路地の風景に見えてくる。どこか、見知らぬ迷路に迷い込んだかのようであった。

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by ribondou55 | 2014-02-19 10:25 | 還暦シネマ | Comments(0)