「サッド ヴァケイション」の女性たち

 「サッド ヴァケイション」(監督・青山真治、2007)を観たのは、「犬」君が亡くなる数日前。

 TUTAYAの旧作100円レンタルで遅ればせながら。

 とても、おもしろかった。

 中上健次の北九州版といった味わいもあって、改めて、血脈というのは,女によって貫流されていくのだと,思った。


 なんといっても、この映画の見所は、石田えりのすごみだ。

 母性となんとかではなく、「産む性」とかでもなく、つまり中年のおんなの体型なのだ、これが,どうも本質のように思える。

 石田えりが、立つ・座る・嗤う・媚びる・歩く・食う・・・・、そこにあるあつくるしい肉体から発散される「におい」のようなもの。堅い脂肪と柔らかい脂肪が、ミルフィーユのように、年輪を重ねて、「中年女」の鋳型にぎゅっと、固めたような・・・。

 これが、この映画の価値だ。

 思想なんていうものではなく、つまり、尻と胸と、膨らんだ頬の厚みから、成り立つ「存在」、身体の「重み」、いかがわしさ、これが、男たちをして有無を言わせない。

 でも、これは、結構ありふれたものでもある。

 これまでま、朝夕の「犬」との散歩で一番困ったのは、中高年の女性ウオーカーに挨拶されたり、話かけられたりすることであった。この方々の「全景」から発散されるくすんだようなオーラー?・・・これに閉口した。

 石田えりは、それら中高年女性の「まどんな」である。

 この作品の他の女性他たちにもそれぞれの魅力があるが、もう疲れたので触れない。



 タフに笑える女は、怖い?好き?


 
 変な、感想だが、そう思ったことを、書いておいた。



 今夜も、猫がやってきた。煮干しを少々。

 それに、犬小屋を解体してしまったことについて、仕事から帰った息子から抗議された。

 朝の散歩にかえて、一時間ロード、自転車にしてみた。


 午前八時には、熊谷では、今日も30度を超えた。
 
 向日葵もまだ咲いている。


 母の調子がこのところよい。「相棒」の再放送を楽しみにしているようだ。

 この老婆が、いい年したボクを、無言で恫喝してくるような、目つきをする、ボクは、ただヘラヘラ笑うだ。


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  夕顔の実持て余すまま秋に入る   李凡堂

 
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by ribondou55 | 2012-09-10 22:23 | 還暦シネマ | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。


by 泡六堂
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