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手鞠歌生まれて泣きて死ぬるのみ  李凡堂






  b0018682_23312640.jpg定めなき日々の明日を螻蛄に訊く   李凡堂


  朝の蜘蛛黄泉より風に糸垂れて


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  濡れて来て「ヒレカツ弁当食べませう]

    六月も権力深く乳を吸う
    ががんぼようどん喰らって眠いのだ
    瞑る目をうつ波寄せる夏浅し

 素足解く女獣めく透谷忌
 四畳半痛飲我が師蝶眠る
 両の手で麦を捧げん蛍死す
 昼深し草にけがれし白き靴
 鞭ひとつ喰らわしてやる去ねよ六月 

    「バリ島に住んでみたいわ」梅雨の晴れ
    「とほくまでいくんだ」いけた?不如帰

夏椿人みな歌う夢を愛づ

   一瞥して喪の手袋をかざしおり
   湿度ある女の匂うことのみの夏至
   胸寛げ紫陽花明かきタイフーン
   鵺などはいかに鳴くらむ夏の月
   「思想」とぞいえば暑さや生焼酎
   
   妻と二人ファミレスにいる骨と薔薇

大河大空橋半ばなり六月尽
六月は水浸しなるに喉渇く

雷光る冷水シャワーの栓開く 

紫陽花や知らぬ窓から呼ばれたり
漂流と独りごつれば光る七月
涼風や足首細きひとのゆく
初蝉や文節は「ね」で切れるのネ

この夏に生まれ死ぬもの無尽蔵
戦あり小便ひって蝉呵々と

片陰の路地の極まり母が待つ

青田風我らが荒地千里ゆく
ほおたるよ何ぞ苦しき光をる

妻帰る日傘忘れて何処より
土曜日の電車遅れがち熱帯夜
休日も真空炎天のネクタイ

昼顔やワンダ「短靴」脱ぎおきし
腰に手を夏はすっぱい胸へ寄る
歌声の夏を背景に追いやりて
間接光の真昼間に蝿の舌乾く

甘酒をとろりとこぼす面影や

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by ribondou55 | 2004-09-03 23:32 | のらり句らり | Trackback | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。誤字誤記多し、恐縮。


by 泡六堂