b0018682_23435449.jpg
 


東大寺裏、大仏池のほとりで。


b0018682_23452831.jpg






[PR]
# by ribondou55 | 2018-12-15 23:45 | この一首その一句 | Comments(0)



b0018682_13271439.jpg


 
長谷寺のご本尊十一面観音さんは、身の丈三丈三尺六寸、この国で最も大きな仏像であるそうな。
 
たしかに合掌しながら見上げる観音さんには、えもいわれぬ威厳を感じさせられる。

 ボクは、仏に何事かをお願いするということはあまりないのだが、つい胸の内が出た。

おみ足に触れて一言。

 「南無観世音菩薩、願わくば、かくかくしかじか、×××××、ムニャムニャ、ならんことを」と。

 巨大であるということは、やはりパワーフルである。


b0018682_12325141.jpg
b0018682_12332236.jpg
b0018682_12335004.jpg


我が家の墓は、ここ長谷寺の末寺にお世話になっている。

そんなことでも一寸親しみを感じる。

そういえば、わらしべ長者の話もこのお寺のことである。

霊験あらたかな寺と昔から多くの人々が参詣してきた。

源氏物語の玉鬘と右近の再会をはじめとして、長谷寺は枕草子や更級日記、蜻蛉日記にも登場する。

芭蕉は、越人の句にこんな付け句をしている。

人去りていまだ御座の匂ひける   越人

初瀬に籠る堂の片隅            芭蕉    

王朝の物語の一場面のようだ。(「雁が音も」歌仙)



さて、長谷寺名物の登廊をあがったところであったか、紀貫之の「ひとはいさこころもしらず・・」の歌碑が建つ。



b0018682_12561030.jpg

さらに、一茶さんの句碑も貫之さんのおとなりにあった。

b0018682_12574469.jpg


此裡に春をむかひて  我もけさ清僧の部也梅の花  一茶

長谷寺に一茶がやってきたのはいつ頃か。

一茶は30歳の三月、江戸を出て西国行脚の旅に出る。

江戸に帰ったののが、36歳の8月。

その年の正月は、長谷寺で新春を迎えている。

それにしても、一茶に「清僧」はまことに似合わない。

でも、ここは長谷寺、そういう法螺も許されよう。


南無十一面観音菩薩。













[PR]
# by ribondou55 | 2018-12-11 13:23 | 合掌 | Comments(0)
 四十数年ぶりに室生寺に訪れた。
 
若かったあの頃よりも、年ごとにボクの煩悩は老獪にして陰険、暗い淵はますます深くなってゆく。


b0018682_22580680.jpg

 さて、みうらじゅんと安斎馨による「勝手に観光協会」の奈良県のご当地ソングは熱烈な「仏像愛」の吐露である。

 お堂の中で 静かに微笑み
 甘い誘惑 揺れるまなざし
 国宝重文 関係ないさ
 俺の求める恋する仏像 

※ブッツ ブッツ ブッツ ブッツ
              仏像の旅

 待たされジラされ 諭され癒やされ
 秘仏公開 胸ときめかせ
 観光目的 関係なしさ
 オレの求める恋する仏像

※繰り返し

きっと奈良なら奈良ならなおさら
般若心経 口ずさみ
出家・在家は 関係なしさ
これはもう恋 本気さ仏像

※繰り返し
          (ブッツ仏像)


仏に恋するなんてなんという罰当たりななどと、腹を立てるお方はこの節ならおるまい。

b0018682_23062780.jpg


確かに奈良室生寺の本尊、十一面観音のふくらむ頬と細めた目とちょっとおちょぼ口の朱色の唇に甘い誘惑を感じる衆生もおいでかも知れない。

誰しもが云うように女人高野にふさわしい神秘的で優艶な仏さんである。

というのは、ボクの中の「常識」が書かせている言葉だ。


さて、あの日、金堂で本尊居並ぶ脇侍や十二神将を間近にして感じていたのはなんだったのか。

狭い金堂の中にバスツワーの観光団が既につめかけていた。

中年のお坊さんがなにやら説明なさっていてしばらくして、団体さんがひけていった。

ボクはご本尊の正面に座って手をあわせてから柱間三間の壇上にいらっしゃる仏さん達をゆったりと観ようとして、観ていた。

時間にして十分、十五分?

だが、その時なにを感じていたのやら・・・、今は思い出せない。

程なく次の団体さんがやって来た。


ボクは金堂を出た。

四十数年ぶりの室生寺だった。


写真は仙台市博物館で展覧会ポスターの一部を拝借。













  


 

[PR]
# by ribondou55 | 2018-12-08 23:08 | 合掌 | Comments(0)
 旅の二日目は、伊賀上野から室生寺へ向かう予定であった。

 とはいえ宿から目と鼻の先にお城の天守が見える。

 出発を少し遅らせて立ち寄ることとした。

 天主は霧の中に聳えていた。



b0018682_21565733.jpg

b0018682_21581259.jpg

b0018682_21592012.jpg


公園の中にこのような案内板があった。

b0018682_22062432.jpg


b0018682_22001521.jpg
b0018682_22071701.jpg


 その芭蕉先生に敬意を表して、記念館に立ち寄った。

 今はよちよち歩きだが、そのうち一緒にできるだろうと、孫の土産に俳句かるたを買った。


 慌ただしい散歩だったが、いい気分でホテルに戻ったのだった。



 芭蕉の句に、霧を詠み込んでこんな句があって、ボクは好きだ。

霧時雨富士を見ぬ日ぞおもしろき   芭蕉

旅する者の風雅の心を教えられるではないか。










 

[PR]
# by ribondou55 | 2018-12-06 22:13 | ちょっと、そこまで | Comments(0)
 映画『ミックス。』(監督・石川淳一、119分、2017年、日本)、 アマゾンプライムで観た。

b0018682_15503642.jpg

 
 脚本は古沢良太、監督は腕利きのテレビドラマのディレクター、大体にしても外れはない。

 ともあれ、この頃の卓球人気に一口あやかろうと云う魂胆が見え見えののコメディ。

 おもしろかった。


 新垣結衣と瑛太は、新鮮味なし。

 末広涼子・真木よう子・蒼井優はそれぞれにキレキレだった。

 このお三方の新境地?を見るだけで十分価値がある。

 この作品のキャスティングはたいしたもので、次は誰が画面に登場するのかと、途中からわくわくさせられる。

 本物の卓球選手の有名どこころも、続々顔出し。

 十年一昔といえば、二昔ころか、卓球は学校の運動系部活ではまことに不人気だったと聴いたことがある。

 サッカーやバスケの華やかさ引き替え、地味で暗そうな感じが行き渡っていた。

 が、いまや闘志むき出しのポーズも含めて、大人気。

 たいしたものだ。


 映画は、その卓球ブームにうまく乗れている。

 是非、観ておきたいというようなモンではないが、鬱々しい気分の時の一服にはなるだろう。

 笑える。








[PR]
# by ribondou55 | 2018-12-05 15:52 | 古希シネマ | Comments(0)
たった四泊五日の旅で、どうやらボクの身体は、相当なダメージがあったようだ。

旅から戻って3日が過ぎたが、腰の周辺が複雑に痛む。

ボクには解剖学的な筋肉のあれこれは全然分からないから、痛みがあちらこちらへ移動したり、強度を増したり緩めり、・・・、振り回されている。

前にも書いたが、ボクは医者にかからない。

できるだけ、我慢する。

大体はそれで、回復できてきた。

しかし、七十歳というのは、肉体にとって、かなり手強そうだ。

この痛みをボクは、五日の旅での歩行量とリュックを背負った重量による疲労だと思っているが、案外、もっと深刻な原因があるかも知れない。

立ち居振る舞いに痛みを感じることからの不安をかかえて、今のボクは不機嫌である。

だが、これにしばらく耐えればなんとかなるだろうと、不埒にも高をくくっている。

他人事なら即座におろかな奴だと一刀両断であるが、自身事だから己の愚かさには口を閉ざしている。



b0018682_16545302.jpg





 

[PR]
# by ribondou55 | 2018-12-04 16:55 | 生きている | Comments(0)
 伊賀上野の上野市駅前に立つ芭蕉さんに一礼して、伊賀鉄道に乗る。

 伊賀神戸駅で近鉄線急行に乗り換え室生寺口大野下車。

 駅から徒歩5分ほどで、大野寺に着いた。

 寺の目の前に宇陀川が蛇行しつつ流れている。

 紅葉がうつくしい。

 対岸に巨大な弥勒磨崖仏がたたずんでおられる。

 この旅の一つの目的地である。


b0018682_17274543.jpg


b0018682_17270920.jpg

ボクは、四十年前この弥勒さまの前に立った。

若造のボクは、「ヘェー、でかいな」と云う程度で立ち去った。

しかし、なにか気分に兆すしたものがあった。

この感じは忘れていない。


後に、土門拳の写真で、この弥勒さんの魅力に気づかされた。

肉眼では、ボクは近視で乱視だから、鎌倉時代に刻まれた仏の輪郭は曖昧である。

だが今度の旅では展覧会用の単眼鏡でゆっくりと拝顔できた。

お顔を右下方を見下ろしておいでだ。

その方向は宇陀川が浸食して造った平らな岩盤上の河原であるのだが、ボクはその足下に拝したいと思うのだった。

ボクは仏像に関する宗教的な意味合いも、美術的な意味合いにも、無知である。

ボクが時折とぼとぼとお寺を訪ねてまわる際も思いは一つである。

いづれの仏さんに拝しても、目前の仏を見上げるのでなく、仏から見られていると感じられることに恥ずかしさと安堵を感じる。

当然ながら、扉や御簾にお隠れの秘仏であっても、見ていただいておると感じられればよろしいのだ。

この弥勒菩薩さんは川越しにしかお会い出来ないが、それでも、そのまなざしを感じることができた。

伏し目がちの慈顔。

まことにありがたいことだ。


南無弥勒菩薩。









[PR]
# by ribondou55 | 2018-12-03 10:43 | 合掌 | Comments(0)
 櫟野寺のご開帳を拝観して、ボクはその日の宿泊地三重県の伊賀上野へと向かうのだった。

 JR草津線甲賀駅から柘植駅、そこから、関西線に乗り換えて伊賀上野駅まで。

 さらに伊賀鉄道に乗り換えて、上野市駅が今日の目的地である。

 どれも、乗り継ぎにたっぷり時間を要した。

 しかし、青春18切符を愛用してきたローカル線好きのボクにはいつものことである。

 
 とにかくあの甲賀からあの伊賀なのだ。

共に忍者がうようよいそうな土地なのだ。


b0018682_09393694.jpg
路かどに潜む少年忍者
 

忍者ハットリくんのライバルである甲賀少年忍者ケミマキケムゾウの里から、当のハットリくんの故郷伊賀忍者の里への移動なのだ。

 甲賀は滋賀県、伊賀は三重県であるものの、この二カ所の「忍者の里」はたった山一つ越えるだけの近距離にある。

忍者の足なら朝飯前のお茶の子さいさいの移動だったろう。

 
 さて、その昔より甲賀忍者と伊賀忍者の対立抗争は知れ渡っている。 

 その名残であろうか、今でも忍者の里の入り口である鉄道の駅舎には、忍者たちが大いに出没し、よそ者の出入りに目光らせているらしいことを、ボクは目撃した。

 まずは、甲賀駅構内のあちこちに。

b0018682_20392116.jpg

待合室のベンチにも。

b0018682_20395917.jpg

コンコースの天井に。

 
 柘植駅で乗り変えて、伊賀上野駅では向かいのホームに。

b0018682_20430552.jpg



伊賀鉄道へ乗り換えると、上野市駅では、ついに三次元の忍者がボクに疑いの目を向けていたようだった。

b0018682_20494513.jpg


甲賀忍者・伊賀忍者、共に恐るべし。

なんと言っても、このお方でさへ忍者であるという説があるのは、広く知られている。


b0018682_20531277.jpg
上野市駅前広場に立つ芭蕉翁の旅姿。


伊賀上野駅のホームにはこんな句が、是は、案外、一種の警告であろうか。

b0018682_16272228.jpg

名月を愛でてついつい池の回りを巡っていたら、朝を迎えてしまったという。

本当か?

ボクのような常識人では考えられない奇矯な行動である。

徹夜をしても、怪しい奴は監視しているぞということでないか。

大いに怪しい。


















 



[PR]
# by ribondou55 | 2018-12-01 20:55 | ちょっと、そこまで | Comments(0)

 四泊五日の旅から帰った。

 旅の途中は、不思議なくらいにシャンと腰が伸び、五日分の着替えやらを詰めたリュックを背負ってさくさく移動できたが、帰宅して一夜明けると、この五日間の疲労が一気に出て、てきめんの腰痛。

 帰宅したら第一番目に、たくわん用の大根を収穫する予定であったが、到底出来そうもなく、しかたなしにPCに向かっている。

 農作業には格好の好天気である、情けないことだ。


 二年ほど前か?上野の国立博物館で、この櫟野寺の仏さんたちの展覧会があったことを記憶していた。

 たまたま見かけたツイッター情報で三十三年ごとのご開帳であるという十一面観世音菩薩のお顔を拝んでみたいと思い立った。

 今年なって、一人旅もおっくうになったと、だらしない気分で停滞したまま、一年を終えるのがおもしろくないという気持ちもあった。

 
 さて、櫟野寺にたどり着くのは、少々苦労した。

 まず、名古屋へ、関西線に乗り換えて亀山、更に乗り継ぎ柘植まで、草津線に乗り換えて甲賀、甲賀到着時刻は12時を少し過ぎていた。

 ボクは甲賀をずっとコウガと読んでが、実はコウカであった。


 甲賀といえば、白土三平の少年忍者・サスケであるのだが、それはさておき、駅からコミュニティバスで、お寺へ。

 バスへの乗り継ぎ時間は一時間半以上あって、昼飯のラーメンチャーハンセットを食べた後、さらに喫茶店で時間をつぶした。

 この手の旅にはありがちなのんびり具合である。

 喫茶店のご主人の話では、ご開帳が開始されて以来、日によってはバスツワーも加わって大変な人出であるということだった。

 でも、幸いにか、さほどの混み方ではなく、肝心の観音様をよくよく拝ませていただいた。



b0018682_09300555.jpg

 
 南無十一面観世音菩薩。


 
b0018682_10305887.jpg

b0018682_13461515.jpg

 参拝する衆生を堂々と肉厚な重圧感で圧倒するのですが、同時に大変優美に観音さんは座っておられるのであった。

 やや下ぶくれの美しい顔立ちもさることながら、ボクが目を奪われたのは肩から流れるようにふっくらとした優しげな輪郭のお身体にまとっている薄衣の文様の繊細さであった。

 それはお体の線のゆったりとしたふくよかさの現れでもある。

 甲賀という鄙にあっても、平安の時代の優美さである。

 ゆっくりとお目にかからせていただいた。


 ご本尊の他にもたくさんの仏さんがおいでであった。

 以前のトーハクのポスターでお茶を濁すならこんな風に。

b0018682_10490132.jpg
 
 老人であればだれでもが抱く感慨であるが、三十三年に一度のご開帳、次回にはボクは生きてはいないはず。

 つまり、この観音さんにしろいずれの仏さんにしろ、そのお方に手を合わせた数え切れない人々はすべて死んだのだし、これらも死んで行くのだ。

 
 南無十一面観世音菩薩。


 ここコウカには、他にも多く仏があちらこちらにおいでであると、たまたま行き会った青年に教えられた。


 この夜は、伊賀上野のホテルに泊まった。

 伊賀鉄道はおもしろい。 









 


 

[PR]
# by ribondou55 | 2018-11-30 11:02 | 合掌 | Comments(0)

 今年の7月末にスイッチオンでもオフでも、うんともすんとも言わなくなったデスクトップは、作業机の下で眠っていた。

 しかし、又今年も年賀状という悪しき美習に屈して、作成する時期が近づいた。

 そこで、ハタと気づいた。

 買い換えたPCには賀状の住所録はない。

 住所録は、あの壊れたPCに、・・・・・バックアップなんてしていない。

 「仕方ない、あのPCを生き返らせルしかない」と無知なボクが、闇雲に思い立った。

 しかし、故障といえど、どの部品にトラブルがあるのかすら分からない。

 あれこれあってネット情報を漁りまくり、大凡、電源かマザーボードに問題ありと絞られてきた。

 最終的に、おそらくは電源にと、当たりをつけた。

 すべて、ネットからのお教えに基づいてのこと。

 そこで、我が眠れるDELL製PCの電源は、市販のどのような電源ユニットと交換可能か?

 またまたネット情報、YouTubeなどなどから当たりをつけ、金7000円余りで500ワットのユニットをアマゾンに発注。

 無謀である。

 年金暮らしのボクの小遣いに7,000円は大金である。

 それでも翌日に品物は届き、夕飯・入浴後に交換作業を開始。

 作業上の手順注意点心得をYouTubeの電源換装動画を繰り返し見て学習、さらにはイメージトレーニング。

 慎重に慎重に作業に着手。




b0018682_14244253.jpg
抜き出したDELL製電源ユニット


 一部、24ピンのなんとかで、手こずったが30分ほどで完了。

 モニターとキーボード、マウスを接続して、通電。

 果たして、モヤモヤっとした時間が数分あったが、見事に立ち上がった。

 うれしかった。

 古希に至って、pCの修理、多分、ごく初歩的なものだろうが、この爺さん、はじめて完遂できた。

 部品代以上の喜びであった。

 古希の手習いであった。

 ネットでの情報提供者のみなさまありがとう。









[PR]
# by ribondou55 | 2018-11-22 14:29 | 古希の手習い | Comments(0)

花より団子、団子より昼寝がよろしい「隠居蛙」の日常をポロリ。


by 泡六堂
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31