李凡堂 桃花流水
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くだもののメロンを切りぬ冬の日のくだものなれど内暗からず  前川佐美雄

  プローティガンの「チャイナタウンからの葉書」(池澤夏樹・訳)は、Book-offの105円のタナから掘り出したボクのお宝本の一冊なのだが、

   宿業(カルマ)修理キット  一項から四項まで

               リチャード・プローティガン

   一 十分な量の食物を用意して
       それを食べよ。

   二 静かなところに寝場所を見つけ
       そこで寝よ。

   三 汝自身の静寂に達するまで
       知的感情的騒音を低減せよ
         しかしてその静寂を聞け

   四  


  という作品がある。原題はKaruma Repair kit: 1-4  とある。

  ところで、「四」の後が空白なのは、写し忘れたのではなくて、正しく空白なのだ。この空白は「静寂」を指すようでもあり、「静寂にあって沈黙せよ」ということか、あるいは「死んじまえ」ということか、あれこれや思ってみたのだ。

 今ボクにとっては大切な人が、ながい沈黙にある。沈黙とはいうものの日常の便を求めるときは言葉を実用的に発するだから、正しくは「緘黙」というべきで、彼は自己と自己に繋がるすべてのことに関して口をつぐんでいる。
 彼の周辺の静寂は彼の業をあらたな生命への転生にと導くのだろうか。
 ボクは祈っているのだが。
  




by ribondou55 | 2008-02-17 23:59 | 夢遊散歩者のメモ帳 | Trackback | Comments(1)
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Commented at 2008-02-29 04:34
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