『メッセージ 原題(Arrival)』、不思議とお客はシニアばかり。

 『メッセージ』(監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ、2016年)を、観た。

 
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SF超大作との触れ込みにのせられて映画館に足を運んだ。

どこが超なのか?ボクには分からないのだが、これまでに視たことのない映像、聴いたことのない音響であることは、確かだ。

どうでもいいことだが、突然飛来した未確認宇宙船の形が、おせんべいに似ているらしい。

まあ、話題作りだね、ばかばかしい。
 
ちょと、難解な味付け。

ポイントは「時間」だ。


さて、エイリアンが文字を書く、これはちょっと斬新だ。

地球人とエイリアンと文字を介在させて意思疎通が実現する。

その文字が、さながら禅坊主の円相ではないか。

あの一筆書きの○。

思えば、時間が円のように完結するものなら、時間の全体を鳥瞰できるはずだ。

ボクラは時間を過去から未来へとひたすら伸びて行くものとぼんやり思っている。

しかし、円なら過去も未来もない、始まりも終わりもない。


この映画が取っつきにくいのは、ルイーズがエイリアンから与えれた予知能力によって獲得される、彼女の未来の体験がストーリーの時間を無視して攪乱するように、フラッシュバックする、一種の映画的なレトリックに惑わされるからだ。

ボクのやや直感的な認識からすると、ルイーズは宇宙船内でエイリアンと触れあう以前にすでに触れあってしまっていた、ということなのだが。


しかし、エイリアンのメッセージは美しいものであった。

ますます剣呑になってゆくこの地球の人間たちが、一つにまとまるために。

やっぱり、円相ってことか。



ボクが観た映画館、13時15分からの回であったが、ほとんどがシニアであった。

勿論本日は、金曜日、暇人は老人ばかりということか。

いや、目利きはやはりシニアの中に在り、ということか。







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by ribondou55 | 2017-05-19 23:16 | 還暦シネマ

イイコトばかりじゃ、ありゃしない隠居の日常について。思いついたら、書いておく、目を惹かれたら、撮っておく、すぐに忘れるので。井の底に棲む蛙の世界ではあるが。


by 泡六堂
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